102年間で史上初の躍動 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は、22日(日本時間23日)まで行われたロイヤルズ戦で連日の大暴れ。21日(同22日)に打者として3ラン2本を含むキャリアハイの8打点を記録し、翌日の登板で8回2安打無失点。メジ…

102年間で史上初の躍動

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は、22日(日本時間23日)まで行われたロイヤルズ戦で連日の大暴れ。21日(同22日)に打者として3ラン2本を含むキャリアハイの8打点を記録し、翌日の登板で8回2安打無失点。メジャーでは自己最多となる13奪三振をマークし、6勝目を挙げた。MLB史に残る2日間を目の当たりにした米国の関係者たちからも、驚きの声が続出している。

 大谷が投打に実力を示した2日間だった。まずは「3番・DH」で出場した22日、3点を追う9回1死一、二塁の場面で右翼席へ起死回生の15号同点3ランを放つなど2本塁打。キャリアハイとなる8打点を挙げた。この試合は延長11回の末敗れたが、フル出場した大谷は翌日「2番・投手兼DH」で先発登板。トラウトらがスタメンから外れる中、108球の力投で13三振を奪い、見事今季6勝目を挙げた。

 MLB公式サイトによると、打点が公式記録となった1920年以降、8打点をマークした翌日に2ケタ奪三振を記録したのはメジャー初。102年間で例のない躍動に、MLB関係者からも驚きの声が続出していた。

 2日間、米ロサンゼルス地元中継局「バリー・スポーツ・ウェスト」の実況として大谷の活躍を目の当たりにしたパトリック・オニール氏は「MLB史上最高の2試合のパフォーマンスを目撃した。ショウヘイ・オオタニは2本の3ランで8打点を稼いだ翌日に8回13奪三振の投球。2002年のエンゼルス優勝メンバーが見る中で。魔法の夜だった」とツイッターに記した。

 2010年にアスレチックスの投手として完全試合を達成しているダラス・ブレイデン氏は「MVP候補者が2本の3ランを放った翌日12奪三振(実際は13奪三振)を記録したら、MVPが誰になるかという会話はできないよ」とツイッターに衝撃をつづり、「そうだ。ジャッジがやっていることは、昨年ゲレーロがやっていたことくらい可愛く見える。覚えているよね?」と、現在本塁打数で両リーグトップを独走するアーロン・ジャッジ(ヤンキース)すらMVPレースでは及ばないと指摘していた。

 ドジャースなどで16年間プレーし、現在は米ロサンゼルス地元局「スポーツネットLA」で解説員を務めるジェリー・ヘアストンJr.氏も「地球上で最高のアスリート」とツイッターで高評価し、大谷にやられたロイヤルズのマイク・マシーニー監督すら「今日、我々が目撃したほど多くの武器を持つ選手を見ることは、まずないと思うよ」とピッチングを称賛。歴史的な2日間は、間違いなく米国に大きなインパクトを与えていた。(THE ANSWER編集部)