米バスケTBLリーグの選手が人命救助 米プロバスケットボールの選手が試合中に倒れた審判に対し、人命救助を行ったことが話題を集めている。即座に駆け寄り、懸命に心肺蘇生。一命をとりとめた。米放送局が一連の行動を収めた動画を公開。米スポーツ専門局…

米バスケTBLリーグの選手が人命救助

 米プロバスケットボールの選手が試合中に倒れた審判に対し、人命救助を行ったことが話題を集めている。即座に駆け寄り、懸命に心肺蘇生。一命をとりとめた。米放送局が一連の行動を収めた動画を公開。米スポーツ専門局「ESPN」も「英雄的な働き」と報じた。

 咄嗟に動いた。第1クォーターの終了間際。コートサイドにいた審判のジョン・スクッリ氏が何もないところで突然倒れた。笛が鳴り、会場は騒然。即座に逆サイドのベンチから選手が駆け寄った。周囲に指示を出しているようで、すぐに心臓マッサージ。結果的に審判の一命をとりとめた。

 一連の出来事は、11日の「ザ・バスケットボール・リーグ(TBL)」でのこと。救助した選手は、敵地でジェームズタウン・ジャッカルズとのプレーオフを戦っていたトレド・グラス・シティのマイルス・コープランドだった。米オハイオ州トレドの放送局「WTVG」の公式ツイッターは救助の動画を公開。コメント欄には「素晴らしい仕事ぶり」「みんな心肺蘇生のやり方を知るべきだよね」と称賛の声が集まった。

 ESPNは15日にコープランドへ電話取材し、16日に記事を掲載した。普段、同選手は消防士。記事によると、24時間勤務を終えた後に試合に向かったコープランドは「本能的に動いたんだ。バスケの試合中だったけど、すぐに切り替えることができた自分に驚いている」「でも、オフであっても消防士として本当に仕事から離れているとは言えないんだ」と話したという。記事ではこの行動を「英雄的な働き」と報じた。

 審判は近日中に心臓の手術を受け、来季に復帰する予定という。トレド・グラス・シティは96-93で勝利を収め、翌日も112-110と連勝。カンファレンス準決勝の2連敗でシーズンは終了したが、コープランドの働きは注目を集めていたようだ。(THE ANSWER編集部)