<卓球 WTTコンテンダーザグレブ 6月13日~19日>最終日の19日、女子シングルス決勝で伊藤美誠(スターツ/世界ランク6位)が平野美宇(木下グループ/同45位)をゲームカウント4-2で破り、今季初優勝。早田ひな(日本生命)と組んだダブル…

<卓球 WTTコンテンダーザグレブ 6月13日~19日>

最終日の19日、女子シングルス決勝で伊藤美誠(スターツ/世界ランク6位)が平野美宇(木下グループ/同45位)をゲームカウント4-2で破り、今季初優勝。早田ひな(日本生命)と組んだダブルスとの2冠を達成した。

伊藤、平野ともに黄金世代と呼ばれる2000年生まれ同士で、幼なじみでダブルスパートナーだった"みうみま"。日本卓球界を代表する2人は2019年以来の対決だった。

国際大会での戦績は伊藤の6勝4敗だが、平野が勝利したのは2016年までさかのぼる。平野は実に6年ぶりの勝利をねらった。

立ち上がりから平野は伊藤のバック側を攻め、ラリーの強さで点を取る形。しかし伊藤が単純なラリー展開にさせないうまさで一歩上回り、11-8で先制。

2ゲーム目は平野が小柄な伊藤の泣きどころ、フォア側に多く決め球を放って11-4で取り返すが、次は大きなラリーにする前に次々と得点した伊藤が11-4で獲得する。

第4ゲームの平野はここまで伊藤のバック側に送っていたサーブをフォア側に送り、打開を図る。だが中陣からスマッシュ性のカウンターで得点するなど、伊藤しかできない卓球でここも11-7で取る。

後がない平野も食い下がり、しっかりドライブ回転をかけた球で応戦し伊藤のミスを誘って10-7にする。ここで伊藤が3点粘るが、最後は鮮やかなフォアフリックを決めた平野が12-10で奪い返す。

だが第6ゲーム、伊藤のミート打ちがことごとく決まる。平野に返球の余裕を与えないほどの速さで、そのまま11-1に到達して勝利。

平野への国際大会4連勝を挙げるとともに、今大会の女子ダブルスとの2冠を達成した。

<WTTコンテンダーザグレブ 女子シングルス決勝>
伊藤美誠 4ー2 平野美宇
11-8/4-11/11-4/11-7/10-12/11-1