卓球のWTTコンテンダーザグレブ<6月13日~19日>  本戦2日目の17日、女子シングルス2回戦で平野美宇(木下グループ/同45位)が早田ひな(日本生命/世界ランク5位)との日本人対決をゲームカウント3-2で制し、準々決勝に駒を進めた。

アジア選手権3冠女王の早田と、東京五輪団体銀メダルの平野。2000年生まれの黄金世代が宿命の同士討ち。国際大会では平野の6勝5敗だが、直近の試合は早田が4-0で圧倒していた。

声を出して襲いかかる早田と、声を出さず試合に入り込む平野。平野が先にミドルを突くシーンが目立ち、まず1ゲーム目は平野が11-6で先取する。

一転、2ゲーム目は早田が得意のパワードライブを打てる展開を多く作りだし、11-6で取り返す。

早田ひな Photo:World Table Tennis

第3ゲームも、台から出るサーブを逃さずにレシーブドライブで返す早田が8-4とするが、平野が早田の大きな体の近くを突いたボールで猛追。ここではじめて声を出した平野がそのまま7連続ポイントで、このゲームを奪取する。

だが早田はここで終わらない。フォア側へのサーブも回り込んでチキータを放つ積極性で、平野を押し込み11-7で4ゲーム目を取る。

最終第5ゲーム。リードされた平野は、ストレートへのバックハンドを続けざまに決めて逆転する。最後はフォアドライブを早田のバック側に突き刺し、11-9で試合を決めた。

大激戦を制した平野美宇。アジア選手権女王を下し、堂々のベスト8進出を果たした。

平野美宇 Photo:World Table Tennis


<WTTコンテンダーザグレブ 女子シングルス2回戦>
平野美宇 3-2 早田ひな
11-6/6-11/11-8/7-11/11-9