米メディアが井上を称賛、対戦を希望しているフルトンにも言及 ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級3団体統一王者となった井上尚弥(大橋)は、世界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で日…

米メディアが井上を称賛、対戦を希望しているフルトンにも言及

 ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級3団体統一王者となった井上尚弥(大橋)は、世界で最も権威ある米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)で日本人初の1位に立つなど海外でも高評価されている。米メディアは井上の実力を称賛しつつ、1階級上の世界王者と仮に対戦が実現した場合の勝敗予想もしている。

 井上に注目したのは、米ソーシャルメディアプラットフォームの「トリラー」社公式YouTubeチャンネルだった。ポッドキャスト番組「3ノックダウン・ルール」のホストで米ボクシング・ジャーナリストのスティーブ・キム氏と、同じくホストでボクシング経験もある米俳優マリオ・ロペス氏の2人が出演している。

 キム氏は「イノウエはボクシング界で最高のスピードとパワーとテクニックが調和した選手」と称賛。「速くてもパワーのない選手や、パワーはあっても素早くない選手はいる。スタイルに関係なく、テクニックの観点から言うと偉大なファイターはみんなモーションに無駄がないんだ」と総合力で優れていることを伝えている。

 7日に行われた3団体統一戦では、ノニト・ドネアに2回TKO勝ち。圧巻の強さを見せたが、キム氏は「ドネアは、最初のパンチが見えてすらなかったんじゃないかと思う」と鋭いパンチを表現した。

井上VSフルトンが仮に実現したら…キム氏「パワー変わらない」

 またキム氏は、1階級上のスーパーバンタム級でWBC&WBO王者として君臨するスティーブン・フルトン(米国)が、ツイッター等で井上との対戦を希望していたことに言及。井上はドネア戦後、年内にWBO王者のポール・バトラーとのバンタム級4団体統一戦を行いたい意向を示していたが、叶わないのであればスーパーバンタム級に階級を上げる考えも明かしていた。

 キム氏は「スティーブン・フルトンはイノウエとの対戦希望を明確にしている。なんて試合になるだろうね。どっちが勝つと思う?」と投げかけると、ロペス氏は「イノウエだね」と回答。キム氏も「同感」と語り、「パワーだよね。122(スーパーバンタム級)でもパワーは変わらないと思う」と井上のパワーが勝ると予想していた。

 ロペス氏も井上の持つ力を称えており「理解してもらえるかわからないけど、バンタム級では(井上は)体が大きく見えた。少し減る可能性があったとしても、凄まじいパワーだからね」と表現していた。(THE ANSWER編集部)