男子テニスのシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)は15日、シングルス2回戦が行われ、第7シードのM・チリッチ(クロアチア)が世界ランク37位のA・ブブリク(カザフスタン)を7-6 (8-6),7-5のストレ…

男子テニスのシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)は15日、シングルス2回戦が行われ、第7シードのM・チリッチ(クロアチア)が世界ランク37位のA・ブブリク(カザフスタン)を7-6 (8-6),7-5のストレートで破り、2年連続9度目のベスト8進出を果たした。
2012年と2018年の同大会王者であるチリッチはこの試合の第1セット、互いにサービスゲームのキープが続きタイブレークに突入。序盤5ポイントを連取されるなど3度のセットポイントを握られるもこれをしのぐ粘りを見せ先行する。
第2セットではファーストサービスが入ったときに88パーセントの高い確率でポイントを獲得。リターンゲームではブブリクにアンダーサーブを放たれるなど揺さぶりをかけられたが、2度のブレークを奪ったチリッチが1時間36分で振り切った。
全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)では4強入りを果たすなど好調を維持しているチリッチ。男子プロテニス協会のATP公式サイトではブブリクとの一戦を振り返った。
「アレクサンダー(ブブリク)との試合で最も重要なことは集中し続けること。何がくるかわからないからね。今日も第2セットで少しクレイジーになった。いきなりアンダーサーブやスライス、ドロップショットを打ち始めたんだ。それで1度ブレークを許してリズムを崩してしまった。彼は型破りなテニスをしていて、とても上手なんだ。特に芝コートではボールが低い位置にとどまるから、決して簡単ではない。最も重要なのは、集中力を切らさず最後までやり切ることだよ」
4年ぶりとなる大会制覇を目指す33歳のチリッチは準々決勝で世界ランク56位のE・ルースブオリ(フィンランド)と対戦する。ルースブオリは2回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した同99位のJ・ドレイパー(イギリス)をストレートで下しての勝ち上がり。
同日には世界ランク29位のB・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)、同44位のA・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)が8強へ駒を進めている。