(C)CoCoKARAnext あの投手がいてくれれば―。リーグ戦再開を前に戦力再点検に励む中、巨人・原監督が言及したの…

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あの投手がいてくれれば―。リーグ戦再開を前に戦力再点検に励む中、巨人・原監督が言及したのは苦戦する投手陣についてだった。
交流戦は8勝10敗の負け越しで10位と沈んだ。足を引っ張ったのは投手陣の不調にもあった。交流戦防御率は4・10、78失点とともにリーグ11位の成績。先発が早期に崩れる試合も続いているが、後を継ぐリリーフ陣も粘れず、傷を広げている。
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中でも指揮官が目を向けたのは「左のセットアップがもう一人欲しい」。現在一軍の左投手では今村(25試合登板)、高梨(24試合登板)の2人はいるが、共にリリーバーとしてフル回転している。今後のシーズンを見据えて、高木、戸根といった実績のある左腕や、若手が伸びてきてほしいところ。
そしてリリーフ左腕不足となっていることで改めてクローズアップされているのは、昨年の電撃トレードだった。開幕直前の3月1日に発表されたのは巨人・田口麗斗投手とヤクルト・廣岡大志内野手の交換トレード。ブルペン強化を図りたいヤクルトとパンチ力のある内野手強化を求めた巨人の思惑が合致しての交換トレードとなったが、現状では「ヤクルトのほうがはるかにチームの力になっている」(球界関係者)といわれている。
ヤクルトに移籍した左腕・田口は巨人時代には先発として2016、2017年に2年連続2桁勝利をあげるなど活躍。中継ぎに転向以降も19年7月には10試合連続登板のセ・リーグタイ記録を樹立するなど、フル回転でチームを支えた。移籍した昨季もヤクルトでは先発、中継ぎを務めるなど、順応力の高さを発揮、チーム日本一の大きな力となった。
迎えた今季も交流戦開幕となった5月24日の日本ハム戦(神宮)では1―1で迎えた延長十回、無死満塁のピンチにマウンドに上がると、後続を3人でピシャリと抑え、「田口の20球」と完璧なリリーフが称賛された。交流戦Vを果たした高津監督も「うちの切り札」と全幅の信頼を寄せる。今季のここまでの成績は21試合(16・1回)に登板し、防御率は未だ0・00と完璧な火消し役を務めている。
また田口は自他ともに認める明るい性格で移籍したヤクルトでも盛り上げ役となっている。この点でも「今季は先発含め、巨人投手陣は若手が多い。明るくチームを後押しする田口のような存在がいれば、チームの雰囲気も少し変わったかもしれない」(同)ともいわれている。
首位ヤクルトとは7ゲーム差。これ以上離されないためにも、救援陣の整備が急務となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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