男子テニスのシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)は13日、シングルス1回戦が行われ、第7シードのM・チリッチ(クロアチア)がワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク137位のL・ブロディ(英国)…

男子テニスのシンチ・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)は13日、シングルス1回戦が行われ、第7シードのM・チリッチ(クロアチア)がワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク137位のL・ブロディ(英国)を6-1, 4-6, 7-5のフルセットで破り、2年連続の初戦突破を果たした。
前々週の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)では4強入りを果たしていた元世界3位のチリッチ。シンチ・チャンピオンシップスでは2012年・2018年に優勝している。
この試合の第1セット、チリッチはファーストサービスが入った時に92パーセントの高い確率でポイントを獲得。第3ゲームから5ゲームを連取し先行する。
続く第2セットでは第5ゲームで先にブレークを奪ったものの、直後の第6ゲームでブレークバックを許すと第10ゲームでもブレークを奪われセットカウント1-1に追いつかれる。迎えたファイナルセット、互いにサービスキープが続くと第11ゲームでチリッチがブレークに成功し、2時間7分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにチリッチのコメントを掲載し「とても面白かったと言わざるを得ないね。そして、少し緊張した。簡単なことではない。大会の初戦であり、今季初の芝コートだからね」と語った。
「(ブロディは)素晴らしい戦いを見せた。彼はセットを返してきて、僕をたくさん苦しめた」
勝利したチリッチは2回戦で世界ランク37位のA・ブブリク(カザフスタン)と対戦する。ブブリクは1回戦で同74位のL・ムセッティ(イタリア)が第1セット終了後に棄権したため、勝ち上がりを決めている。
同日には世界ランク21位のA・デ ミノー(オーストラリア)、同22位のG・ディミトロフ(ブルガリア)らが2回戦に駒を進めた一方で第3シードのC・ノリー(イギリス)、第4シードのT・フリッツ(アメリカ)、第8シードのR・オペルカ(アメリカ)らは初戦で姿を消している。