【キリンカップ 日本代表vsガーナ代表 2022年6月10日 18:55キックオフ】「(あと)5ヶ月で世界のトップと互角…

【キリンカップ 日本代表vsガーナ代表 2022年6月10日 18:55キックオフ】

「(あと)5ヶ月で世界のトップと互角に戦うのは無理だと思う」

 8日、ブラジル戦を終えた日本代表について柴崎岳はそう表現した。

 これだけ文字で見るとインパクトが強いが、もちろんこれはお手上げということではない。互角に戦う、という考え方そのものが違う、ということだ。

 ブラジル戦では、対策されていることが明白になった後も、サイド攻撃をするために何度も後方からやり直した。しかし、ようやくボールがサイドに入っても突破を止められてしまい、枠内シュートはゼロに終わった。

「守備も攻撃も自分たちでイメージを保ちながらできるようになっている反面、その型にはまり過ぎてしまう危険もある」

 それは、W杯毎の4年周期のサイクルの終盤を迎えている今だからこそ抱えてしまう問題点だった。柴崎はその打開についても語っている。

「誰が出ても同じレベルの戦いができることを追求するのは良いことだと思うが、誰かが出て違う戦い方ができる、という考えでいかないと変化は生まれないと思う」

 迎えたキリンカップ初戦、柴崎は先発に名を連ねた。4-1-2-3でアンカーは遠藤航。柴崎はインサイドハーフを久保建英と共に務めた。

 日本はガーナに対して前線から積極的な守備を披露。堂安律が攻守共にキレのある動きで存在感を放つと、久保もそれに呼応。2人は攻守で広範囲に顔を出し、良い攻撃は良い守備から、という試合展開を作り出した。

■柴崎はサポートを続けた

 攻守で動き回る久保と堂安に加え、ボールを持たせると厄介な三笘薫、最前線で抜け出しを狙う上田綺世、という東京五輪カルテットはこれまでのA代表のスタイルのイメージとは異なるものだったが、柴崎は彼らが自由に動けるようにポジショニングでサポートを続けた。

 同時に、彼らが自由に動いて相手の脅威になっているからこそ、柴崎も良いバランスでプレーし続けることができた。押されたガーナが5バックでゴール前を塞ぎ、カルテット+サイドバックでは完結できない時間帯になると、柴崎は攻撃に顔を出してミドルシュートを放ったり、サイドに開いて狭い局面での数的優位を作り出したり、とプラスワンとしてガーナの注意を分散させた。

 後方からの散らしはセンターバックの谷口彰悟に任せ、自身は相手ボランチの奥にポジションを取った。相手守備陣にその縦への選択肢があったことで、三笘や堂安らはサイドの高い位置でボールを受けることができた。そしてカルテットは個性を放ち、輝きを失うことなく試合を制すことができた。

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