宮里藍サントリーレディス第2日 国内女子ゴルフツアーの宮里藍サントリーレディス第2日が10日、兵庫・六甲国際GC(6527ヤード、パー72)で開催された。3位から出た藤田さいき(チェリーゴルフ)は、6バーディー、2ボギーの68で回って通算1…

宮里藍サントリーレディス第2日

 国内女子ゴルフツアーの宮里藍サントリーレディス第2日が10日、兵庫・六甲国際GC(6527ヤード、パー72)で開催された。3位から出た藤田さいき(チェリーゴルフ)は、6バーディー、2ボギーの68で回って通算10アンダー。2位に3打差の単独首位に立った。好調のショットに加え、今大会のグリーンが「自分の感覚に合っている」こともハイスコアの要因になっている。大会アンバサダーの宮里藍と同じ36歳。2011年の富士通レディース以来11年ぶりのツアー6勝目に向けて、「今日も自分を褒めて、いい夢を見ます」と明るく話した。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)

 藤田は出足で2連続バーディーを奪い、残り2ホールも連続バーディーで締めた。

「ピンポジがめちゃくちゃ難しかったです。でも、やりがいがありました。どうやって攻めていこうかと考えられますし、楽しいです。昔からこういうのは好きです」

 ピンポジションを決めているのは、同じ年齢の宮里だ。藤田が14歳でゴルフを始めた時からの「憧れの人」。だが、2017年でツアーを引退した宮里に比べ、長くプロ生活を送っている。自身は「20代に時に比べると、回復力が難しいですね。寝て起きたら、どこかが痛いです」と言ったが、父でコーチの藤田健氏は逆のことを証言している。

「娘は、優秀なトレーナーのもとで7年前からしっかりトレーニングを積んできているので、肉体は20代に若返っています。今週は旦那が代わりにケアにしています」

 そして、健氏はこの日もテレビ観戦した上で、「今大会のグリーンはコンパクション(土壌硬度)と速さが合っています」と指摘した。

 藤田自身も初日ラウンド後の会見で、「グリーンの感覚が自分に合っている気がします」と話した。ドライビングディスタンスはツアー全体3位、アイアンショットも切れる今季、課題にしてきたパットにプラス材料が加わったことが、2日間の快進撃に繋がっている。

「宣言通り、天気がいいこの2日間は頑張りました。残り2日、体力を維持しながら、どう頑張るかですね」

 今季は前週まで13戦出場で2位が2度。そして、11年ぶりの優勝が視野に入り、「今日も自分を褒めたたえて、いい夢を見ます。宮里藍ちゃんが決めているピンポジを攻略して、笑顔で終われるようにしたいですね」。明るく前向きな36歳は、全身全霊で頂点をつかみにいく。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)