男子テニスのボス・オープン(ドイツ/シュトゥットガルト、芝、ATP250)は9日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク68位のA・マレー(イギリス)が第7シードのA・ブブリク(カザフスタン)を6-3, 7-6 (7-4)のストレートで破り…

男子テニスのボス・オープン(ドイツ/シュトゥットガルト、芝、ATP250)は9日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク68位のA・マレー(イギリス)が第7シードのA・ブブリク(カザフスタン)を6-3, 7-6 (7-4)のストレートで破り、ベスト8進出を果たした。
>>チチパスvsマレー 1ポイント速報<<
母国イギリス以外のグラスコートの大会へ出場するのは、2005年7月のホール・オブ・フェーム選手権(アメリカ/ニューポート、芝、ATP250)以来 約17年ぶりとなった元1位のマレー。1回戦では同116位のC・オコネル(オーストラリア)を6-4, 6-3で下している。
この試合の第1セット、ファーストサービスが入った時に88パーセントの高い確率でポイントを獲得したマレー。第6ゲームでブレークに成功すると1度もブレークチャンスを握られることなく先行する。
続く第2セットでは第3ゲームで先にブレークに成功したものの、直後の第4ゲームから4ゲーム連取を許す。第8ゲームではセットポイントとなるブレークポイントを2度握られるも凌ぐとブブリクのサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでブレークを奪いタイブレークに突入。1度のミニブレークに成功したマレーが1時間42分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにマレーのコメントを掲載し「彼(ブブリク)は予測不能。素晴らしいショットもあれば、緩いゲームもあると覚悟していた。今日は、第2セットの第5・第6ゲームで彼は素晴らしいプレーをしていて、僕は少しイライラしていたけど、戦い続けることができた。2-5でタフなゲームをキープして、最後までいいプレーができたと思う」と語った。
勝利したマレーは準々決勝でワイルドカード(主催者推薦)で出場する第1シードのS・チチパス(ギリシャ)と対戦する。チチパスは初戦となった2回戦で世界ランク200位のD・ストリッカー(スイス)を6-3, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
両者は2度目の顔合わせでチチパスの1勝。初対戦は2021年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)1回戦であり、マレーは6-2, 6-7 (7-9), 6-3, 3-6, 4-6の4時間49分に及んだ死闘の末に敗れている。
同試合ではチチパスが試合中に数回コートを離れており、マレーは試合後の会見で「僕はあのようなことをしたことは1度もないし、彼(チチパス)への尊敬を失った」とコメント。それ以来の因縁の対決が実現することとなった。