「自分のかっこいい姿を子どもたちに見せたい」と語った錦織6月9日、錦織圭(ユニクロ/世界ランク84位)は契約メーカー「ユニクロ」と所属契約などを発表するオンライン記者会見に出席。その質疑応答の中で、…

「自分のかっこいい姿を子どもたちに見せたい」と語った錦織

6月9日、錦織圭(ユニクロ/世界ランク84位)は契約メーカー「ユニクロ」と所属契約などを発表するオンライン記者会見に出席。その質疑応答の中で、「またトップだったり、グランドスラム決勝だったり、あの場所にまた戻りたい」とやる気が高まっていると語った。

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同イベントでは、所属契約のほか12歳の時に錦織も優勝した「ユニクロ全日本ジュニア選手権」で大会アンバサダーに錦織が就任すること、さらにユニクロと一般財団法人ファーストリテイリング財団が後援、公益財団法人日本テニス協会が主催となって実施する「第2の錦織圭を育成するためのプログラム」をサポートすることも発表。

錦織は、「日本人のテニスと違うテニスを味わうところが、すごく大きな意味がある」「なるべく海外に若いころから、少しでも来られる環境があるなら、(海外に)来たほうがいい経験ができると思う」とプログラムが有益なものになるだろうと語っている。

質疑応答の中で、錦織は「まだまだケガをしてランキングが落ちていますけど、またトップ(のランク)だったり、グランドスラム決勝だったり、あの場所にまた戻りたいというところがあるので、さらにユニクロさんとこのタイミングで所属契約させてもらったことをきっかけに、またさらに盛り上げてやっていきたいなと一番に思います」とこれをきっかけに飛躍したいとコメント。

ジュニア育成については、「まだ今は自分の現役の姿を見てもらいたい、背中を見てもらうじゃないですけど、それくらいの気持ちで自分のかっこいい姿を子どもたちに見せたいなというのが一番強い思い」とツアーで活躍する姿を見せることで、いい影響を与えたいと語った。

以下はオンライン記者会見での質疑応答である。

Q.ユニクロ所属になっての感想と期待されていること、やっていきたいことを改めて教えてください。

「気持ち的には、今までどおりですね。まだまだケガをしてランキングが落ちていますけど、またトップ(のランク)だったり、グランドスラム決勝だったり、あの場所にまた戻りたいというところがあるので、さらにユニクロさんとこのタイミングで所属契約させてもらったことをきっかけに、またさらに盛り上げてやっていきたいなと一番に思います。ユニクロさんにウエアを作ってもらっている中で、すでにベストだなと思うのに、『もっといいのあるよ』とか『試してみたら』と言っていただくなど、すごくアツいプロの方たちのサポートを受けているので、試合中のストレスを本当にゼロにしてくれているところがユニクロさんのサポートを受けていて、素晴らしいと思うところです」


トップ10に戻って大会後半でナダルやジョコビッチと戦いたい

Q.全日本ジュニア選手権のアンバサダーに就任される気持ちをお聞かせください。

「全日本ジュニア選手権という日本で一番大きな大会を自分もサポートさせてもらうとことで、ジュニアに気負いすぎないでもらいたいですけど、大きなチャンスをものにする力を身につけてもらいたいですし、優勝した方たちには、さらに世界を目指してもらえるように、自分もユニクロさんもサポートしていくつもりなので、まずはみんなに優勝を目指してやってもらいたいですね」

Q.次世代のジュニア選手にとってお手本になりたいと思うところはどこでしょうか?

「コーチという職業は自分ではあまり向いていないと思っていて、中々口で言葉にして伝えるということが、まだまだ難しい。そこはまだこれから勉強していこうと思っていますけど、まだ今は自分の現役の姿を見てもらいたい、背中を見てもらうじゃないですけど、それくらいの気持ちで自分のかっこいい姿を子どもたちに見せたいなというのが一番強い思いです。自分もユニクロさんのアスリートである国枝慎吾さんや(ロジャー・)フェデラーのプレーを見ながら“成長したい”とエネルギーをもらっていますし、そういう姿を子どもたちに見せることができたら、うれしいなと思います」

Q.今後の競技人生の目標を教えてください。

「先ほども言ったとおり、まずは、今までのランキングのところまで戻したいですね。まずトップ10に戻れるように、それまでまだちょっといくつかゴールがあるんですけど、最終的にはその位置に戻って今の(ラファエル・)ナダルだったり、(ノバク・)ジョコビッチと1回戦とかじゃなく、大会後半で戦っていけるように。またあの場所に戻りたいなというのは大きな気持ちであります」


「日本人の自分もできるんだというのを見せたいと思います」

Q.復帰後、ユニクロ所属契約を交わして歩む今後のキャリアについて、選手として次世代育成や社会貢献などの領域でどんな未来を描いていますか?

「いつかは、子どもたちを教えるという夢は見ています。ただ、どちらかというと、自分は現役に集中したいタイプなので、いま器用にいろいろなことをするのは、ちょっと想像がつかない。けど、今回、ケガをして日本にけっこういるタイミングもあり、いろいろなところに顔を出して、ジュニアのキャンプだったり、ジュニア選手のレベルを見たりして、その中で自分も一緒に練習したりということができたので、そういうモチベーションを彼らからももらいつつ、そのうえでまた復帰したら、まずは自分のテニスをみんなに見てもらえるようにしたいです。自分がトップに出たことによって、西岡(良仁/ミキハウス)選手だったりとか、ダニエル(太郎/エイブル)選手だったり、若い選手がちょくちょく出てきているのはあると思うので、日本人の自分もできるんだというのを見せたいと思います。将来はユニクロさんと一緒に、昨年末に行ったライフウエアデーのイベントだったり、そういう中で子どもたちと触れ合える場所というのも自分ができるかぎりのことでやっていきたいなと思います」

Q.錦織選手、ジュニアの育成を考えることにきっかけを教えてください。

「この前のイベントかもしれないですね。去年やったユニクロさんとのイベントで、何が良かったかというとテニスだけでなく、どうやって作っているかという過程もジュニアのみんなに見せることができました。今の環境問題にユニクロさんがどれだけ取り組んでいるかということも、子どもたちと一緒に僕も勉強することができたり、テニスと通じて、スポーツを通じて学べること。相手を尊敬して戦うことだったり、環境のことだったり、本当にまったくスポーツとは別の服を作るというところにも興味を持ってもらったら、子どもとしては楽しいだろうなと思いますし、最悪テニスに興味がない子でも楽しめる場所だったと思うので、そういう意味でテニスがきっかけでいろいろなことを知ってもらう場になったと思うので、あのイベントがきっかけになったかもしれないですね。元々子どもたちと触れ合うのが好きでしたし、子ども自体も好きなので成長を見られる、間近で見られるということも、楽しさの一つかもしれないですね」