6日に登録抹消となった巨人・中田翔内野手(33)が2軍で調整を始めた。7日にジャイアンツ球場で行われたファーム練習に参加。小笠原打撃コーチの指導を受けるなど、室内練習場でフリー打撃を行った。
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中田は4月22日に登録抹消後、5月10日に再登録。5月28日の日本ハム戦(札幌ドーム)で2ランを放ったが、翌29日の日本ハム戦を最後に一塁スタメンを増田陸内野手(21)に譲っていた。直近5試合では10打数1安打と調子を落としていた。
中田の今回の降格に関して元木ヘッドコーチは「調子が上がってこなかった。もう1回ファームで結果を出さないと」と説明。奮起を求めた。
今回の降格は一塁ポジションを争う若手の増田陸が存在感を示していることも大きい。「6番・一塁」で先発出場した7日の西武戦(ベルーナドーム)でも1点をリードした3回二死二、三塁の好機に中前へ2点適時打をマーク。2回の第1打席にも粘って四球を選ぶなど、7試合連続スタメンとなった試合でも着々とアピールを続けている。
ハングリー精神あふれる若手にポジション争いで敗れた形となったが、今回の降格をめぐっては注目されている発言もある。
先月14日に中田が中日戦で逆転満塁弾を放った際の発言だ。2点差に迫った7回一死満塁の場面で打席が回ってきた中田は、中日・祖父江のスライダーを完璧に捉えると左中間席へ運ぶ逆転の満塁本塁打を放った。雄たけびを上げると興奮した様子でナインとハイタッチを繰り返した。
この劇的な逆転本塁打に関して「バントの次に興奮しました」とコメント。前日13日にはプロ15年目にして初の送りバントを成功させていた。久々の「中田節」となったが、この発言についてはこんな声も上がっていた。
「原巨人においてはたとえ4番の岡本和だろうとバントはさせます。よく主力にバントをさせるのはどうなのかという議論もありますが、巨人において聖域はない。監督が求めるのは、チームのために自己犠牲の精神を持っているかどうかということ。その点において中田の立場が少し心配になりましたね」(球界関係者)
中田からすれば、自身が打てないこともあって自虐コメントにつながったのかもしれないが、チームを動かしていく方策の一環として首脳陣は選択したとあって、この発言がその後の中田起用に影響を及ぼした可能性も否定できないと見る。
ただ、今回の降格もすべては中田が結果を残せなかったことに起因する。特に交流戦においては、昨年までパ・リーグに在籍していたとあって、慣れ親しんだ場所での復活も期待されたが、思ったようなアピールは果たせなかった。
昨年オフの契約更改時には「良い意味でもっと荒々しくいきたい」と決意を語っていた中田。前回4月の降格時はファームの試合でホームランを打ちまくって、早期昇格に結び付けた。この逆境を乗り越えられるか、今後も注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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