テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は5日、男子シングルス決勝が行われ、第5シードのR・ナダル(スペイン)が第8シードのC・ルード(ノルウェー)を6-3, 6-3, 6-0のストレートで下し、2020年以来…

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は5日、男子シングルス決勝が行われ、第5シードのR・ナダル(スペイン)が第8シードのC・ルード(ノルウェー)を6-3, 6-3, 6-0のストレートで下し、2020年以来2年ぶり14度目の優勝とともに、自身が持つグランドスラム最多優勝記録を22勝に更新した。試合後、ナダルは自身が打ち立てた偉業について「夢にも思っていなかった」と語った。
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ナダルは初対戦のルードに対して第1セット、第2ゲームでブレークに成功。直後の第3ゲームでは2つのダブルフォルトを犯しブレークバックを許したものの、第4ゲームで再びブレークを奪い、このリードを守って先取する。
続く第2セットでは、ルードが先にブレークしてゲームカウント3-1とするも、ナダルはここから5ゲーム連取に成功して優勝に王手をかける。
迎えた第3セット、ナダルはルードに反撃の隙を与えず、6-0で締め括った。
36歳のナダルはこの勝利により、1972年に34歳10か月で優勝したA・ヒメノ(スペイン)の記録を塗り替え全仏オープンの史上最年長王者となった。さらにキャリアで初めて、同一シーズンで全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全仏オープンを制した。
試合後のナダルのコメントが男子プロテニス協会(ATP)公式サイトに掲載され、「ローラン・ギャロスで14回、グランドスラムで22回優勝しても驚かないなら、それは傲慢だからだろう」 と語った。
「僕は、自分が達成したことを(実現できるとは)夢にも思っていなかった。正直なところ、自分はそれほど優秀だとは思っていなかったよ。だから僕はただ素直に一歩一歩練習を重ね、常に何かを向上させるという明確な目標を持ち続けているんだ」
またナダルは27日から開幕するウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)への出場については、痛めている足の治療次第とし、「ウィンブルドンに出るかと聞かれたら、明確な答えは出せない。ウィンブルドンで勝ちたいのはもちろんだ。治療がどうなるか見てみよう。まだわからないよ」とコメントしている。