「6.7」井上尚弥VSドネア、カール・フランプトンが持論 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が、6月7日にさいたまスーパーアリーナでWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)と3団体王座統一戦(Ama…

「6.7」井上尚弥VSドネア、カール・フランプトンが持論

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が、6月7日にさいたまスーパーアリーナでWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)と3団体王座統一戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)を行う。多くの海外メディアでも試合に向けた記事が掲載される中、かつてドネアに勝った男は「衝撃の試合となっても俺は驚かない」と語っている。

 米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」は「フランプトンはドネアがイノウエに衝撃を与えても驚かないという」の見出しで記事を掲載。スーパーバンタム級とフェザー級で世界2階級制覇を果たしたカール・フランプトン氏(英国)のコメントを報じた。

「アイルランドボクシング界のレジェンドはかつての対戦相手(ドネア)のことを今では友人、そして『ボクシング界のベンジャミン・バトン』と呼んでいる」

 フランプトン氏は、2018年4月のWBO世界フェザー級暫定王座決定戦でドネアに判定勝ち。39歳にして第一線で活躍するかつてのライバルを独特の表現で伝えた。今回の再戦については「イノウエは素晴らしい選手。ノニトにとってカギになるのは彼についていき、少しのパンチなら我慢していくことだ」と提言。海外大手ブックメーカーのオッズでも井上優位の見方が強いが、ドネア勝利の可能性を口にしている。

「イノウエは本物のパワーを持っている。だけど、ドネアだって負けていない。打たれても打ち返す力を持っている。衝撃の試合となっても俺は驚かない。ドネアなら第1戦から学び、調整してくるはずだ。彼は長い間、この競技に身を置いてきたのだから」「彼はボクシング界のベンジャミン・バトンだ。年齢を重ねるごとに強くなっているというのは言い過ぎかもしれないが、長い間クオリティーを保っている」

第1戦も接戦予想していたフランプトン氏「軽量級の質の高さを証明するものになる」

 19年11月の第1戦でも井上勝利の声が多かったが、ドネアが2回に左フックを浴びせるなど歴史的死闘に。フランプトン氏は「初戦の前、俺は周囲の人々に接戦になるだろうと伝えてきた。みんなは、俺たちが友だちだからそう言っているのだと思ったかもしれないが、俺は正直な意見を伝えたまでだ」と振り返った。

「ノニトは常に危険な存在。この試合を楽しみにしている。素晴らしい試合になるだろう。軽量級の質の高さを証明するものになる」

 ドネアと拳を交え、強さを知る元世界2階級制覇王者。「ドラマ・イン・サイタマ2」を心も待ちにし、持論と展開していた。(THE ANSWER編集部)