「モノマネは上達の近道」といわれる。成功者のまねをしようとする過程には、たくさんのヒントがあり、成長につながる。岩手が生んだ怪物、エンゼルス大谷翔平(27)、ロッテ佐々木朗希(20)はともに、少年時代に複数の選手をまねて育った。

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 4月にプロ野球16人目の完全試合を達成した佐々木は、「遊びの延長」によるモノマネごっこが原点だった。東北が本拠地の楽天ファンで、初優勝、日本一になった2013年は、まだ小学5年生。開幕24連勝の新記録を作った楽天エース田中将大の投球フォームを研究した。身長が伸びると、同じような体形のダルビッシュ有、大谷らをまねた。「まねするのがうまくなる近道と思ってました」。遊び心から、一流投手の体の使い方を学び、足を高く上げる独特のフォームにたどりついた。

 佐々木にまねをされていた大谷は、かつて投打でいろいろなタイプの選手を試した。「今江(敏晃)さんのタイミングの取り方にハマっていました。松坂(大輔)さんのワインドアップもやってましたね」。今江が所属するロッテが日本一になった2005年、大谷少年は小学5年生。翌年の第1回WBCでは松坂、今江らの活躍で日本が世界一になった。鏡の前でスター選手たちの姿をまね「ああでもない、こうでもないとフォームを考えていました」。モノマネに熱中し、試行錯誤した時代を経て、二刀流で世界を席巻する今がある。

 2人はまねるだけでなく、クォリティーも高いという。目で見たものを観察し、特徴をつかみ、自分の体で再現する。花巻東時代のチームメートによると、大谷はダルビッシュや藤浪晋太郎(阪神)のモノマネが得意で、よく披露していたそう。一方、佐々木は今年2月、先輩のロッテ荻野にそっくりな打撃フォームの動画を球団ツイッターにアップして、「似ている」とファンを大喜びさせた。

 モノマネから学ぶことは多い。自分に合うかどうかは、まずやってみて決める。良いポイントを吸収し、新しい体の使い方を覚える。結果として大谷のフォーム、佐々木のフォームは、誰かのそっくりさんでなく、それぞれ個性がある。モノマネをきっかけに自分だけの形を見つけた2人は球界を代表する存在になり、子どもたちが「まねをしたい」あこがれの対象になっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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