皆さんは、子育てや仕事を楽しめていますか?とにかく時間が足りず常に忙しい、夫婦喧嘩が増えた、子どもに八つ当たりしてしまう…など、家庭と仕事の両立に悩んでいる方も多いと思います。ココカラネクストでは、経営者や会社員・主婦など多様な人の心を開…
皆さんは、子育てや仕事を楽しめていますか?とにかく時間が足りず常に忙しい、夫婦喧嘩が増えた、子どもに八つ当たりしてしまう…など、家庭と仕事の両立に悩んでいる方も多いと思います。
ココカラネクストでは、経営者や会社員・主婦など多様な人の心を開く相談相手、感情コンサルメソッドの開発者である押野満里子氏に、楽しく両立する方法を聞きました。
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マイナス感情と犠牲感から生まれるストレス
もし、子どもがいて、家族がいて、お金がたくさんあったら今の仕事をしていますか?
中には、家庭も仕事も両方を楽しんでいるという方もいるでしょう。でも多くの方は、何らかの悩みを抱えているのです。押野氏は、こうした悩みの根底には、「やらされている」というマイナス感情、犠牲感から生まれると話す。
「多くの人は、『生活のためにお金が必要。だから働かなければならない』という、犠牲感(マイナス感情)のもとで行動しているため、自分に余裕がなくなり強いストレスにさらされているのです。でも、落ち着いて考えてみると、その行動を選んでいるのは自分自身なのです。このことに気づくためにも、『なぜ仕事をしているのか?』と、自分に向き合ってみてください。
Q.なぜ、仕事をしている?
→お金のため
→お金がなくなるとどうなる?→今の家に住めなくなる(家賃が払えなくなる)
→今の家に住めなくなるとどうなる?→引っ越しが必要
→引っ越せば解決する?
→引っ越す?引っ越さない?→その行動はなぜ?
このように感情を因数分解していくと、自分でその答えを選んでいることに気づくことができます。つまり、マイナス感情を自分に押し付け、自分自身の手で自由を奪っているんですね。誰かのため、何かのため、だから自分が犠牲になってと思うのではなく、家庭も仕事も感情の主導権を握ることがとても大切です。自分で選べると思えば、会社を辞める、転職をする、生活スタイルを変えるなど新しい発想が生まれ、肩の力が抜けるはずです。」
自分を労う習慣を身に着ける
Q:楽しく両立するには、どのように感情をコントロールすれば良いのでしょうか?
「頑張れば頑張るほど余裕はなくなり、完璧を求める人ほど自分を追い詰めてしまっています。そんな時は、難しく考えずに『今日の自分お疲れさま』と労ってあげることです。例えば、朝からしたことをリストにしてみましょう。起きて化粧して、洗濯して、子どものごはんを作って、幼稚園に連れて行って、会社に行って…と。すると、こんなに頑張っていたんだと、しみじみ…。涙が出てくることもあるんですよね。『本当に私はよくなっているなぁ』と自分を労ってあげましょう。心が軽くなり余裕が生まれます。できなかった自分を見るのではなく、できた自分を見るようにすることですね。」
自分自身をマイナス感情で評価するのではなく、プラスの感情で見つめてみてください。「今日の自分もよく頑張りました!」とプラスの感情で布団に入れば、よく眠れそうですよね。できない自分を見て苦しくなるのではなく、できた自分を褒めてハッピーを積み重ねていきましょう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
押野 満里子
「感情コンサル(R)メソッド」開発者
一般社団法人感情セラピー協会代表理事
二光光学株式会社取締役(サファイアガラス加工会社)
信州長野の中小企業の跡取りとして生まれ、後継者としての苦悩を数々経験。そんなある日、得意先から突然の契約打ち切りを宣告され経営が暗転。「解決策」を求め、さまざまなセミナーに参加し、悶々とした日々を過ごす。あるとき、「感情を無視して頑張っても、成果が出ない。結果的に幸せになれない」ことを痛感し、「頑張る」とは真逆の、「感情こそ結果を出す鍵である」ことに気づき、3000回以上にわたり感情との対話を続ける。
その結果、会社を創業50年以上続く優良企業に育て上げることに成功し、「経営上のほぼすべての問題は、経営者の感情のなかにある」ことを確信。
「感情を丁寧に扱うことで、楽に、早く結果が出て幸せになる」感情コンサル(R)メソッドが誕生。その後、500人以上の経営者・社長にのべ1000件以上の感情コンサルを行い、「経営者の感情」を変えただけで「本当に結果が出る」ことを実証。評判が口コミで広がる。現在は、頑張らずに成果を出し、使命を果たしていく「感情コンサル(R)メソッド」の普及に使命と情熱を感じている。