ドネアの放った一撃が復刻 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が、6月7日にさいたまスーパーアリーナでWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)と3団体王座統一戦(Amazon プライム・ビデオで独占生…

ドネアの放った一撃が復刻

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が、6月7日にさいたまスーパーアリーナでWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)と3団体王座統一戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)を行う。ドネアの代名詞は強打の左フック。伝説へと押し上げたかつての瞬殺劇の動画を米興行大手・トップランク社が公開すると、米ファンは「これ以上の左はない」と再び熱狂している。

 この一撃が数々の敵を葬ってきた。2011年2月19日に米ラスベガスでWBC&WBO世界バンタム級統一王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)に挑戦。2回、相手が右フックを出した瞬間だ。ドネアは確かにパンチを受けたが、同時に自慢の左フックを打ち返した。カウンターは破壊音を響かせながら王者のテンプルに突き刺さり、相手は力が抜けたようにダウン。再開後にドネアがラッシュをかけ、2回2分25秒TKO勝ちで3階級制覇を達成した。

 当時28歳のドネアが一気にベルト2つを奪い取った一戦。海外メディアの「KOオブ・ザ・イヤー」にも輝いた。トップランク社はツイッターに動画を公開し、「ノニト・ドネアがスピード全開」と投稿。復刻した失神KOは、米ファンを「とんでもない左フックだ」「これ以上の左はない」「レジェンドだ」「Wowとしか言えない」「イノウエVSドネアは個人的に今年一番ワクワクする試合」「美しいカウンターだ」と再び興奮させた。

 2019年11月の第1戦では、井上も2ラウンド目に被弾した左フック。再び受けるわけにはいかないはずだ。(THE ANSWER編集部)