ダービーを勝ったあとの、ボクのガラケーのメッセージはかつてないほどの大量のお祝いで溢れかえりました。ひとつひとつを確認しながら、勝つことができて本当に良かったと思いました。そうそう、その中に、敬愛するフランキー(ランフランコ・デットーリ騎…

 ダービーを勝ったあとの、ボクのガラケーのメッセージはかつてないほどの大量のお祝いで溢れかえりました。ひとつひとつを確認しながら、勝つことができて本当に良かったと思いました。そうそう、その中に、敬愛するフランキー(ランフランコ・デットーリ騎手)からのお祝いもありました。見てくれていただけでもうれしいのに、メールまでもらえるなんて。やっぱりダービーは特別です。

【武豊日記】さあ、今週はダービー

2歳戦もスタート


 あの日、英国の歴史的な名騎手、レスターピゴットさんの訃報が伝えられました。86歳だったそうです。いま確認したら父(武邦彦)より3歳年上でした。18歳で英国ダービーを勝ち、なんと9回のダービー勝利。英国のクラシックを30勝、チャンピオンジョッキーを11回という、まさに憧れの人でした。英国の3冠馬でのちの血統にも大きな影響を与えたニジンスキーの主戦騎手で、その勝負服がキタノカチドキ(武邦彦騎手の代表馬の1頭)と同じだったことに勝手に親近感を覚えていた少年の頃のボク。身長が近い(ピゴットさんは173センチ)こともあって、父が「和製ピゴット」と言われたことも誇りでした。ご冥福をお祈りします。

 ダービーが終わっても、競馬は忙しく続きます。浦和競馬場でさきたま杯に騎乗し、門別競馬場で北海道スプリントカップ。土日は東京で安田記念などに乗ります。来年のダービーにつながる2歳戦も始まりますし、勢いに乗っていくつもりです。