5日、東京競馬場で安田記念(GI、芝1600m)が行われる。昨年のNHKマイルC勝ち馬シュネルマイスターを筆頭に、ヴィク…

5日、東京競馬場で安田記念(GI、芝1600m)が行われる。昨年のNHKマイルC勝ち馬シュネルマイスターを筆頭に、ヴィクトリアマイルで上位に好走したソングライン、レシステンシア、ファインルージュや、4連勝で東京新聞杯を快勝した イルーシヴパンサー、前哨戦のマイラーズCを勝利したソウルラッシュに加え、3歳馬のセリフォスも参戦する。

過去10年で1番人気は【3-3-2-2】と安定感があり、現在4年連続で馬券圏内に好走中だが、馬連平均配当は6080円と高め。これは7番人気以下の伏兵が4勝をマークし、さらに2桁人気馬が6頭も3着以内に好走しているからだ。また、3連単で見ると10万オーバーの配当は6回もある事から、好走確率の高い上位人気から激走ムードの漂う伏兵を絡めて手広く買うべきレースと判断できる。

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今回、安田記念の「危険な人気馬」として取り上げるのは、昨年のNHKマイルC覇者・シュネルマイスターだ。

■昨年とは立場と斤量が異なる

前走のドバイターフでは人気を背負ったものの直線で伸びを欠き8着。無念の海外遠征となったが結果的に展開と馬場が合わなかっただけ。3戦2勝を挙げている得意舞台の東京に戻れば本来の力を発揮してくるだろう。ダノンキングリー、グランアレグリアらが現役を退いてマイル王が不在となる今回は堂々主役を張れる存在なのは間違いない。

しかし、昨年3着だった当レースで背負った斤量は54キロ。今年は58キロを背負うわけで、初の斤量に対応できない可能性もある。そして最も懸念したい材料は、「前走が海外」だったことだ。

これまで、前走海外だった馬が延べ18頭出走したが、その成績は【1-1-1-15】で、勝率5.6% 複勝率16.7%となっている。これまでアーモンドアイ、モーリス、ジャスタウェイの3頭が馬券圏内に好走したが、この3頭はいずれも前走海外で勝利を挙げていた共通点があった。初の海外遠征だったことも踏まえると度外視できるかもしれないが、あのアーモンドアイでさえ3着に敗れているのだからとても高い評価は与えられない。

また、前走のドバイターフについても言及しておきたいが、この日逃げたパンサラッサはそこまで速いペースで逃げておらず、ラップ構成から言えば「3走前の毎日王冠」のようなレース構成だった。高速決着に強いシュネルマイスターにとってもこの日の時計が出やすいドバイの馬場はマッチしていたはずだし、中位でストレスなく追走できていたことを踏まえると、全く脚を伸ばそうとしなかったのは「馬が競馬をやめてしまった」ことも一理あるだろう。

今回、ホウオウアマゾン、レシステンシア、ロータスランドとテンに速い馬が3頭参戦するが、3頭とも「是が非でも行きたい」タイプではないため、前走のように馬群が凝縮する形になりそう。そうなった場合に前走の二の舞になる可能性も十分にあるのだ。

以上の不安点から、ここは馬券的な妙味も考え、人気一角のシュネルマイスターを「消し」とする。今年のメンバー構成と道中のペースをイメージすれば、前走不利がありながらも掲示板を確保したソングラインを中心に、ファインルージュ、レシステンシア、ロータスランド、セリフォスら、ある程度のポジションから競馬ができ、ハイペースでも瞬時に反応ができる馬を上位に評価したい。

また、フェブラリーSの勝ち馬カフェファラオは函館記念の1走で芝への適性を見限るのは早計。もともと芝向きの走法をしているし、高速決着にも対応できる器の持ち主だから押さえて損はないだろう。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)