1点が遠い。阪神は26日の楽天戦(甲子園)に0ー1の完封負け。先発のガンケルは好投していたが、最後は守護神の岩崎が打たれた。これでチームは50試合目にして早くも12度目の0封負け。フラストレーションの溜まる試合が続いており、不穏なムードが漂っている。
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この日の先発はガンケル。7回3安打無失点と粘り強く投げたが、打線の援護に恵まれなかった。3回一死からは相手投手の岸からフェンス直撃の二塁打を放つなど、投打にわたって奮闘。岸からはチーム全体でも7回まで3安打しかマークしていないが、その内の1本が投手のガンケルが打ったものだった。
注目を集めたのは8回のシーン。0ー0で迎えた8回二死二塁の好機に近本が左前打を放った。浅い当たりだったが、二塁走者の長坂は本塁に突入も外野を守る西川の好送球もあり、憤死。リクエスト判定を要求も覆らなかった。
一方ベンチには植田、熊谷と代走で起用できる足が使える選手も控えていた。捕手も坂本、片山と3人制を敷いており、長坂に代走を送る選択肢もあった。
この場面について矢野監督は「難しいところやったけどね。結果的に俺が行ききらんかったっていうのは受け止めている」とコメント。結果的にこの回に点を奪えなかったこともあり、9回は守護神の岩崎が代打銀次に決勝適時打を浴びて、試合終了となった。
また8回の長坂に関する起用に関してはこんな声も上がる。
「以前の試合でも長坂に代打を送らず、監督の采配が注目を集めたことがありました。チームの状態に波があるのは当然のこととはいえ、最近の試合では首脳陣は打てる策を全部打っているのかというところに注目が集まっています。負けるにしてもファンが『これならば仕方がない』『次は応援しよう』というような試合が少ない気はします」(放送関係者)
延長戦の末に敗れた20日の巨人戦(甲子園)では、7回から坂本に代わって長坂がマスクをかぶった。その後、2点を追う8回一死二、三塁、同点の延長10回一死二塁でともに空振り三振に倒れたことで、代打は出せなかったのかなど、矢野監督の用兵に疑問の目が向けられていた。
この日は4番・佐藤輝も4打数無安打。3番の大山も1安打、5番の糸井も無安打と打つべき人が打たなければ敗れるのは勝負の鉄則だった。
一方で低空飛行を続けるチームに向けられる目は厳しさを増している。潮目が変わる契機になると見られているのは、6月15日に控える親会社、阪急阪神HDの株主総会だ。
例年、株主からチームに対して再建策を含め、熱い意見がぶつけられるのが定番となっているが、今季はここまで苦戦が続いているチームに「メス」が入るのではと注目を集めている。
開幕で大型連敗したときからここまで藤原オーナーは一貫して、シーズン最後まで矢野監督に指揮をとらせることを明言、全面バックアップを約束している。しかし、なかなかチーム状況が上向かないのも事実だ。
「明るい材料が少ない。投手陣は奮闘しているものの、マルテの離脱、開幕戦でめった打ちにあった元守護神・ケラーの獲得など、株主からしたら、フロントに聞きたいことは山ほどあるのではないでしょうか。今年は例年以上に荒れることは避けられそうにありません」(同)
今季限りでチームを退くことが決まっている矢野監督にも厳しい声が飛ぶことは必至とみられている。
かつての株主総会では監督に対する解任要求が飛び出したことも。今季限りでの退任がすでに決まっている矢野監督に対しては「休養勧告」が飛び出す可能性もささやかれている。
Xデーの株主総会までは残り2週間。その間、ファンを納得させる快勝をどれだけ見せられるかが、「嵐」を防ぐ唯一の手段となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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