日本テニス協会は都内の岸記念体育館内において、三橋淳 元選手に対するテニス・インテグリティ・ユニット(TIU)の処分に関する記者会見を行った。TIUはテニス界の不正を調査する特別機関。 三橋は前日の16日、TIUからテニスツアーからの永久…

 日本テニス協会は都内の岸記念体育館内において、三橋淳 元選手に対するテニス・インテグリティ・ユニット(TIU)の処分に関する記者会見を行った。TIUはテニス界の不正を調査する特別機関。

 三橋は前日の16日、TIUからテニスツアーからの永久追放と5万ドルの罰金という判決を受けた。問題となった行為は、下部大会で自分が選手を通じた対戦相手への八百長の働きかけ、テニス選手によるテニス試合を対象とした賭場行為、そしてTIU調査への協力拒否の3点。

 会見に出席した日本テニス協会の福井烈新専務理事は、「寝耳に水。非常に残念なニュースで驚いており、テニス協会としてもたいへん遺憾なこと」と話し、同協会の髙橋甫常務理事・総務本部長も「あってはならないこと。今後は徹底して指導していきたい」と口にした。

 日本テニス協会は三橋元選手にコンタクトをとり続けているが、連絡がない状況だという。すでに日本テニス協会の登録選手ではないが、今後は日本国内開催の日本テニス協会主催の大会には出場できず、再登録もできない。

 三橋元選手は2007年にプロ転向。2009年の全日本選手権ではベスト4をマーク。同年に自己最高世界ランク295位をマークしている(写真下は2009年全日本選手権での三橋元選手)。

(テニスマガジン/Tennis Magazine)

※トップ写真は、記者会見での福井新専務理事(左)と髙橋甫常務理事・総務本部長