バドミントンっていいね！（Badland）

シンガポールオープンスーパーシリーズ2016：準々決勝（4月15日金曜日）

「強い山口茜が帰ってきた。世界ランク1位を撃破！」

山口茜（世界ランク11位）13-21 21-18 21-18 キャロリナ・マリン（スペイン：世界ランク1位）

「今、一番強いのはそれでもマリン選手でしょうね」。選手関係者宿泊先のホテルでの朝食時。偶然隣の席にいた奥原希望選手のコメント。

そしてマリン選手は奥原選手の評価に疑いの余地もない見事な技術を今日も見せつけます。山口選手を決して見下すことなく、いつものように声を張り上げ集中。闘志をむき出しにして素晴らしいショットを次々と打ち込んできます。

そのマリン選手の高度な球回しに眠っていた何かを引き出されたかのように山口選手も素晴らしい動きを見せます。息をのむラリー。両選手が繰り出す数々のスーパーショットに観衆はこの大会一番の大声援。

そして迎えたファイナルゲーム。山口選手の4-9と苦しい出だし。
しかしそこから流れをつかみマリン選手が崩れ17-12と逆転。勝負あったかに思われましたがさすが世界1位。観衆が息をのむようなロングラリーを制し流れを取り戻すとマリン選手は１８－１７と逆転します。

山口選手はこれまでかと思われた終盤、スピードをさらに上げ流れをもう一度引き寄せました。攻撃的なプレーで一気に４点をもぎ取り勝利。最後の最後で気持ちのいいスマッシュを打ち込んでいく山口選手に観衆は大歓声。

今年1月のケガ以降、上位ランカーには敗北続きで奥原選手の陰に隠れていた山口選手。先週のマレーシアオープンでも１回戦で中国のリ・シュエリ選手に完敗。ファンの皆さんも心配していたことでしょう。でも大丈夫。安心してください。「強い山口茜」は帰ってきました。

山口選手コメント
「前回対戦した時は、1ゲーム競ったが内容がよくなかった。簡単にやられてしまったっという印象があった。今日は気持ちとしては前回より点数を一点でも取り、内容の濃いものにしたいと思いながらプレーした。最初から競ってる、負けてる関係なく1点を取ることに集中した。世界チャンピオンなので勝てたことはうれしい。だが、これに満足せず、次に当たっても2回、3回と勝負ができるような実力をつけていきたい。（海外遠征が続くが体調管理については？）睡眠に関してはどこでも寝れる。ホテルによって違うが野菜、米は必ず食べるようにしている。」

１．試合予定と結果
http://www.tournamentsoftware.com/sport/matches.aspx?id=9711F8AD-3CF5-4664-8D85-373DB957B215

２．この大会の試合動画
https://www.youtube.com/results?search_query=2016+OUE+Singapore+Open

３．世界ランキング
http://www.bwfbadminton.org/ranking.aspx?id=70&dt=4

４．過去の両者の対戦成績
http://www.tournamentsoftware.com/ranking/headtohead.aspx?id=209B123F-AA87-41A2-BC3E-CB57133E64CC&t1p1=18228&t2p1=96312