3Aはテクノロジーの実験が行われた中で一番高いレベルのリーグ“ロボット審判”と呼ばれる自動ボールストライクシステム(AB…

3Aはテクノロジーの実験が行われた中で一番高いレベルのリーグ

“ロボット審判”と呼ばれる自動ボールストライクシステム(ABS)が17日、(日本時間18日)、3Aのパシフィックコースト・リーグ(PCL)で導入された。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が報じた。

 MLB機構は先にABSを独立リーグのアトランティック・リーグで導入。昨年はアリゾナ秋季リーグでも使われた。3Aはこのテクノロジーの実験が行われたこれまでで一番高いレベルのリーグとなった。

 ホワイトソックス傘下3Aのナイツも、今季すでにシャーロットでのインターナショナルリーグでこのシステムを展開していた。ABSが今季から3Aで導入されることは計画通りで、PCLでの導入はその一環となった。

 ソルトレイクで行われたエンゼルス傘下ソルトレイク・ビーズとロッキーズ傘下アルバカーキ・アイソトープス戦でABSが導入され、このデビュー戦は無事に終えたという。同メディアは「球審のブレナン・ミラーは、彼自身が決断をするときと同じくらい素早くみんなに判定を伝えていたように見えた。ぎこちなく判定が出るのを待って、それを放送で伝えるということはなかった」というアルバカーキの実況ジョシュ・スホン氏のコメントを伝えた。

ロッキーズのブライアント「全ての判定を正しくできるなら素晴らしい」

 この試合、2016年MVPに輝いたロッキーズのクリス・ブライアントがリハビリのためアルバカーキの2番打者として出場していた。ブライアントは新しいシステムに興味津々で「私はそれに完全に反対というわけではないよ。審判たちは正しい判定をしたいと思っている。彼らは(チームの)どちらかに影響を与えようなんて思っていない。もし全ての判定を正しくできるツールがあるなら、素晴らしいことだ」と話した。

 PCLでのデビュー戦はスムーズに進んだABSだが、メジャーには懸念を持つ人もいるという。ガーディアンズのテリー・フランコーナ監督は「スプリングトレーニングでの紅白戦で審判がいないときに使ったことがあるが、まだまだだった。私たちが使ったテクノロジーはストライクゾーンが良くなかった。ワンバウンドしたカーブがストライクになっていた。退場が続出していただろう。(ストライクゾーンの)東西(左右)は非常にいいが、上下には課題が残っていた」と指摘している。

 MLB機構はABSがどう機能しているのか説明するシートを球団に配布した。ホームプレートの幅は17インチ(約43.2センチ)だが、ストライクゾーンは19インチ(約48.3センチ)で、両側1インチ(約2.5センチ)がプレートからはみ出る形。上端と下端は打者の身長の特定のパーセンテージを基にしている。このゾーンのサイズは、メジャーと同じだとMLB機構は話している。チームにはタブレットが配布され、ダグアウト内でABSが見ているものを確認することができる。

米記者見解、メジャーでの導入は早くても2024年?

 問題なのは、ボールのどこか一部だけでもゾーンにかすればストライクと判定されること。ブライアントは「ストライクになるためには、ボールの何%以上がゾーンを通らないといけない、というようなものがあってほしい。ただコーナーをかすっただけだと、それはグレーなエリアだ。投手としては『もしかしたらストライクかも?』という感じだし、打者としても『私も分からないな』という感じだ」と感想を口にした。

 球審のブレナン・ミラーは、イアピースを通してボールストライクの判定を受け取り、それを通常通りコール。実況のスホン氏は「驚くほどストライクゾーンから外れた球がストライクと判定されたことはなかったし、ど真ん中の球がボールと判定されたこともなかった。バウンドしてストライクゾーンに入った球でストライクと判定されたものもなかった」とした。

 一方、スホン氏は自身のツイッターで「ギリギリの判定に選手たちは怒っていたか? もちろん。それは普通のことだ」と指摘。2球目がボールゾーンに外れている分布表とともに「これは9回のアラン・トレホの打席だ。ストライクゾーンの縁をミリメートル入った2球目がストライクと判定された。私は本能的にボールと中継で言ってしまい、訂正しなければいけなかった」と声をあげた。

 ジ・アスレチックのジェイソン・スターク記者は、ABSがメジャーで導入されるのは早くて2024年だろうという見解を示している。障害をクリアし、メジャーの舞台でお披露目される日は来るのだろうか。(Full-Count編集部)