5月22日、東京競馬場で3歳牝馬によるGⅠオークス(芝2400m)が行なわれる。 今年はGⅠ桜花賞を勝ったスターズオン…
5月22日、東京競馬場で3歳牝馬によるGⅠオークス(芝2400m)が行なわれる。
今年はGⅠ桜花賞を勝ったスターズオンアース、GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズのサークルオブライフ、GⅡフローラSのエリカヴィータ、GⅡチューリップ賞のナミュールなど、有力馬が順調にレースを迎えそうで、ハイレベルな争いが期待できる。
このレースを血統的視点から分析していこう。オークスはここ5年、フランケル(サドラーズウェルズ~ノーザンダンサー系)産駒のソウルスターリング、ディープインパクト(父サンデーサイレンス)産駒のラヴズオンリーユー、エピファネイア(父シンボリクリスエス、ロベルト系)産駒のデアリングタクト、ゴールドシップ(父ステイゴールド、サンデーサイレンス系)産駒のユーバーレーベンと、勝ち馬の父はさまざま。父系だけでなく、母系も踏まえて占う必要がある。
筆者が推す今年の本命は、スタニングローズ(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)だ。

オークスと関連性が高い、フラワーCで勝利したスタニングローズ
本馬は昨年6月、2戦目の未勝利(阪神・芝1600m)で勝ち上がり。その後、GⅢ新潟2歳Sで5着、GⅢサウジアラビアロイヤルCで3着、GⅡデイリー杯2歳Sで5着と、牡馬相手の重賞でも崩れなく走った。年が明けてからは、こぶし賞(阪神・芝1600m)と前走のGⅢフラワーC(中山・芝1800m)と連勝してここに臨む。
フラワーCの勝ち馬でオークスを制した馬には、2002年のスマイルトゥモロー、2005年のシーザリオの2頭しかおらず、その他は2014年3着のバウンスシャッセがいるのみ。しかし、昨年の勝ち馬ユーバーレーベン、2010年の勝ち馬サンテミリオン(※アパパネと同着)、1994年の勝ち馬チョウカイキャロルもフラワーCで3着に入っており、両レースの関連性は低くない。
血統では、スタニングローズは牝系が魅力だ。半姉ロサグラウカ(父ルーラーシップ)はオークスこそ10着だったが、中山・芝2500mのグレイトフルS(3勝クラス)を制しており、距離が延びても不安のない血統と見ていい。
同じキングカメハメハ産駒で叔父のローズキングダムは、今回と同じ条件で行なわれたGⅠジャパンCの勝ち馬であり、日本ダービーでもクビ差の2着。芝2400mの重賞という点では、GⅡ神戸新聞杯、GⅡ京都大賞典も勝利している。そして、祖母ローズバドは2001年のオークス2着馬で、GⅠ秋華賞、GⅠエリザベス女王杯も2着と、わずかにGⅠ制覇には届かなかったが実力馬だ。
父キングカメハメハの産駒は2010年にアパパネが勝利し、2016年チェッキーノが2着。その他、母の父にキングカメハメハの血を持つデアリングタクト(父エピファネイア)が2020年に勝利している。
今年の桜花賞以降のGⅠレース勝ち馬を振り返ると、桜花賞はスターズオンアース(父の父キングカメハメハ)、皐月賞はジオグリフ(母の父キングカメハメハ)、天皇賞・春はタイトルホルダー(父の父キングカメハメハ)、NHKマイルCはダノンスコーピオン(父の父キングカメハメハ)、ヴィクトリアマイルはソダシ(母の父キングカメハメハ)と、キングカメハメハの血を持つ馬が5連勝中。キングカメハメハ産駒はこの3歳がラストクロップとなるだけに、スタニングローズも「最後の直仔」としてオークスを勝ちたいところだ。
桜花賞は7番人気での勝利だった、ドゥラメンテ産駒のスターズオンアース(牝3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)も血統的に侮れない。父ドゥラメンテは日本ダービー馬で、その祖母エアグルーヴはオークス馬。また、スターズオンアースの叔母ソウルスターリングは2017年のオークス馬で、祖母スタセリタは2009年の仏オークス馬。さらに、母の父スマートストライクの産駒には米GⅠBCターフ(芝12F)のイングリッシュチャンネルもおり、桜花賞よりもオークス向きと思える血統構成だ。
昨年10月に未勝利勝ち(芝1800m)を飾り、GⅢクイーンC(芝1600m)でもクビ差の2着と、東京コースでの実績があるのも心強い。これまで全6戦で2勝、2着3回、3着1回と堅実派でもあり、今回も上位争いをしてくる可能性は高いと見る。
以上、今年のオークスはスタニングローズとスターズオンアースの2頭に期待する。