ほけんの窓口レディース最終日 女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディース最終日が15日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で行われた。2打差の単独首位で出た28歳の渡邉彩香(大東建託)が6バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの7…

ほけんの窓口レディース最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディース最終日が15日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で行われた。2打差の単独首位で出た28歳の渡邉彩香(大東建託)が6バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの71。通算11アンダーで並んだ高橋彩華(東芝)とのプレーオフを制した。2020年6月以来、約2年ぶりのツアー通算5勝目。粘りを見せた高橋は敗戦を振り返った。観衆は4942人。

 高橋は前半で1つ伸ばすと、後半は11、12番で連続バーディー。16番でボギーをたたいたが、17、18番で再び連続バーディーを奪った。18番は6メートルのパットを沈め、粘りのゴルフで力強くガッツポーズ。2打差の単独首位で出た渡邉は前半5番までに4バーディーを奪う独走状態だったが、8番のダブルボギーから崩れ、71と伸ばしきれず。18番パー5で行われるプレーオフに突入した。

 18番パー5で行われたプレーオフ。ともに3オン2パットで2ホール目に入った。第1打は高橋がフェアウェーを捉えた一方、渡邉が右の木に当たってラフへ。第2打で今度は左ラフに入れた。高橋はグリーン手前に刻んだが、3打目を寄せられず。渡邉が10メートル超のロングパットを沈めてバーディー。大歓声の中、右拳を突き上げた。直後に高橋は8メートルのバーディーパットを決められなかった。

 高橋は清々しい表情で取材対応。渡邉がプレーオフ2ホール目で決めたロングパットについて「打った瞬間、『ラインに乗っている!』と思った。あれはアッパレですね」と笑顔で勝者を称えた。自身のプレーについては「(正規の18番で)最後のパットも入れなきゃいけないものをしっかり入れてプレーオフに持ち込めたのでよかった」と振り返った。

 苦労して初優勝。2勝目も間近に迫り「今回は追っていって追いつけた。今日のプレーはこれからの自信になる」と手応えを口にした。(THE ANSWER編集部)