サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Questionゴールキックをカットした川崎は、遠野大弥からどのように崩した…
サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~
Question
ゴールキックをカットした川崎は、遠野大弥からどのように崩したか?
J1第12節、清水エスパルス対川崎フロンターレが行なわれ、アウェーの川崎が2-0と完封勝利を収めた。
川崎は勝ち点を23とし、1試合未消化の状況で首位の鹿島アントラーズに勝ち点差2の2位と追い上げている。
試合の立ち上がりから主導権を握った川崎は、前半14分、脇坂泰斗が早々に先制点を奪う。
続けて32分には脇坂のアシストからマルシーニョのヘディングで加点し、前半で2点をリード。後半、攻勢に出る清水を抑え、そのまま2-0で試合終了となった。
今回は、脇坂の先制点のシーンをピックアップする。
前半14分、清水のゴールキックで権田修一のロングキックを、川崎の佐々木旭が片山瑛一との競り合いからカット。

清水のゴールキックを奪い、遠野がボールを持ったあと、川崎はどのようにゴールを奪っただろうか
こぼれ球を遠野大弥が拾った次の瞬間、レアンドロ・ダミアンが鈴木義宜のマークを引き連れながら中央に入り、ファーサイドでは家長昭博が動き出している。
この状況で遠野はなにを選択して、川崎は清水の守備を崩しただろうか、というのがQuestionである。
Answer
レアンドロ・ダミアンから脇坂とつなぎ、家長とパス交換で脇坂がシュート
最初のポイントは、清水のゴールキック時のポジショニングだ。
ボランチの宮本航汰がアンカーの位置に下り、ホナウドが高い位置を取っていたことで中盤中央にスペースができ、さらにサイドバックも高い位置を取っているため、センターバックの両脇も空いてしまう状態だった。

遠野は前線中央のダミアンへパス。落としを脇坂が家長とのパス交換からシュートした
前からプレッシャーに来る川崎に対して、権田は中央を避けてサイドへロングキックを蹴った。だが、佐々木にカットされて遠野に拾われると、中盤のスペースがさらされることになる。
ボールを拾った遠野が中央にマークを引き連れたダミアンへ浮き球を出すと、ダミアンは中盤のスペースにフリーで走り込んだ脇坂へチェストパス。
同タイミングに、ダミアンが鈴木を釣り出して作ったスペースに家長が走り込んでいた。脇坂はワンタッチで縦パスを入れて、そのままオーバーラップ。
縦パスをもらった家長は2人に囲まれながらボールをキープし、駆け上がる脇坂へ落とすと、脇坂はダイレクトでニア上へシュートを突き刺した。
川崎は、ゴールキックのボールを奪ってから、トランジション時に生まれる相手の急所となるスペースを的確かつ素早く突いた。川崎の見事なコンビネーションと、脇坂のクオリティの高いフィニッシュによる先制点だった。