5月13日(現地時間12日、日付は以下同)に行なわれたマイアミ・ヒートとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは後半に入って突き放されてしまい、最終スコア90-99で敗戦。シリーズは2勝4敗となり、シクサーズは今季を終えた。

「マイアミを倒すには十分ではなかった」と試合後に語ったドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は、最終クォーターに選手たちを鼓舞するも、逆転するには至らず。シクサーズは5年連続でプレーオフへ駒を進めているものの、2020年にファーストラウンド敗退、そのほかの4年間はいずれもカンファレンス・セミファイナルで敗れており、01年を最後にカンファレンス・ファイナルへ進むことができていない。

 今季は昨夏からチームとの関係が悪化したベン・シモンズ(現ブルックリン・ネッツ)を欠くなか、ジョエル・エンビードがMVP級の活躍でけん引。今年2月にはネッツとの大型トレードを断行し、ジェームズ・ハーデンを獲得してエンビードとの超強力タッグを形成。

 だがこの試合ではエンビードが20得点12リバウンド、タイリース・マクシーが20得点4アシスト、シェイク・ミルトンが15得点、トバイアス・ハリスが14得点8リバウンド2ブロック。ハーデンが11得点9アシストを残すも、後半は無得点に終わった。

「チームが彼を獲得してから、皆がヒューストン時代のジェームズ・ハーデンを期待していた。だがもはや当時の彼ではなかった。むしろプレーメイカーでね。俺たち全員が、もっとアグレッシブになってくれたら、と何度か思っていた」とエンビード。

 ヒートとのシリーズは、右眼窩骨折と軽度の脳震盪のためエンビードが最初の2戦を欠場。シクサーズは2連敗スタートとなるも、エンビード復帰もあって続く2戦で連勝して2勝2敗のタイに持ち込んだ。だが第5戦を85-120で惨敗を喫し、ホームの大観衆が見守るなかで行なわれた第6戦で勝ち切れず、プレーオフから姿を消した。

「俺たちはチームとしていいディフェンスができていたとは思えなかった。相手は俺たちがディフェンス面でやろうとしていることをうまく利用していた。オフェンスでは皆が本当に共通認識を持ってやっていた。確かに、(ハーデンの加入から)3、4か月間という時間で一丸となってやってきたんだ。たぶん、多くの時間を費やせなかったからかもしれない…。ただ、俺は自分たちのベストなバスケットボールができていたとは思えない」。

 シクサーズの主要メンバーで今夏の去就が注目されているのは、来季契約がプレーヤーオプションのハーデン、チームオプションとなっているミルトンくらいで、エンビードにハリス、マクシーといった選手たちは来季も契約下におり、ハーデン自身も残留する意向。

 となると、ロースターへ大幅なメスでも入れない限り、シクサーズは来季もエンビードを中心とした布陣で戦うこととなるのだが、大黒柱はチーム全体へこう口にしていた。

「皆が成長しなきゃいけない。それは俺(やハーデン)だけじゃなく、(本契約している)15人全員がだ。それがマイアミに負けた要因でもある。俺たちは皆、十分ではなかったということ。だからこのチーム全員が成長しなければならない」。

 MVP投票で2位に入り、初の得点王となったエンビードにとって、今季は自己最高のレギュラーシーズンと言っても過言ではないパフォーマンスだった。来季に向けて、自身と共にチーム全体をさらに引き上げることができるのか、注目していきたい。

【動画】ラプターズとの第3戦で決勝弾を含む33得点をマークしたエンビードのハイライト!