ほけんの窓口レディース初日 女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースが13日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で開幕した。降雨によるコースコンディション不良のため約40分中断。ツアー通算6勝の24歳・小祝さくら(ニトリ)は6…

ほけんの窓口レディース初日

 女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースが13日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で開幕した。降雨によるコースコンディション不良のため約40分中断。ツアー通算6勝の24歳・小祝さくら(ニトリ)は6バーディー、ボギーなしの66で回り、6アンダーで菊地絵理香、鈴木愛、仲宗根澄香と並ぶ首位発進を決めた。そろそろほしい昨年8月以来9か月ぶりの優勝。「あれがなかったらおじいちゃんは……」と昨年ゲットした副賞に感謝した。

 半年ぶりの首位発進だ。1番、小祝は残り130ヤードから2メートルにつけてバーディー発進。9番で7メートル、13番で6メートルのバーディーパットを沈めた。3、4メートルの距離を入れ続け、終わってみれば6バーディー。今季悩まされたパットが冴えた。

「珍しくパットが入ってくれた。今日、スコアを出せた理由。あまりピンチはなくて、ショットも凄くよかったです。グリーンのスピードにギャップがあるので、イメージを変えてプレーしないといけない。こんなに打っていいのか、と思うくらい。ハイスコア合戦になっているので、自分もしっかり伸ばさないといけないと思っていました」

 昨年前半は順調に勝利を重ね、賞金レースでは稲見萌寧と女王争いを繰り広げた。しかし、最後の優勝は8月のCATレディース。「ショットが去年より全然いい。それなのにパットがなかなか。アプローチとか小技がなかなかうまくいかない。その辺をどうにかしないといけないと思ってここまできました」。スイング、コーチも変更。今大会前はパッティングコーチのもとに出向き、好調時の動画を見ながら修正したことで復調に繋がった。

「いろいろと見てもらって修正しました。自分でもなんでだろうと思っていたところがいろいろとわかったので、スッキリしました。そんなふうになっていたんだって。今の打ち方を見てもらって、変えてもらった」

昨年ゲットした副賞ショベルカーの今「雪が凄くて…」

 実は狙っているものがある。CATレディース優勝で副賞のショベルカーをゲット。地元の北海道で使うことを明かし、優勝会見では「雪が多い日とかは近所のコンビニに行くのにも使えたらいい」などと語った。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の年間表彰式でベストコメント賞にも輝き、“名フレーズ”として話題を集めた。

 今は地元で祖父が使用中だという。昨冬は降雪量が多かったそうで、「雪が凄くて、あれがなかったらおじいちゃんは死んでいたかもしれない」とボソリと感謝。冗談交じりだったのか、いつもの低いトーンの言葉に会見場は笑いに包まれた。「(地元の)北広島も結構降って、もう一台欲しいなと。今年ももう一台ゲットできたら」と照準を定めた。

 首位に4人が並び、早くもバーディー合戦の混戦模様。「すぐには結果は出ないと思うので、焦らずやっていく。優勝も後からついてきてくれたらいいなと思います」。マイペースな24歳が調子を上げていく。(THE ANSWER編集部)