15日に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(GI、芝1600m)の「血統傾向…

15日に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(GI、芝1600m)の「血統傾向」を分析する。

昨年の大阪杯以来のGI制覇を狙うレイパパレ、ダートから芝に戻してきたソダシ、香港・クイーンエリザベス2世C以来の出走の3冠牝馬デアリングタクト、前走のサウジアラビアでの1351ターフSを勝ったソングラインなど、古馬のマイル女王を目指し楽しみなメンバーが揃った。

ここでは、血統データから読みとくヴィクトリアマイルの推奨馬を紹介する。

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■欧州競馬の血に注目

データは2017年以降のヴィクトリアマイルを集計。3着内馬の血統表は以下の通り。

ディープインパクト産駒の出走が非常に多く、毎年馬券内に入っている。なかでも2018年に8番人気で勝利したジュールポレール(母父エリシオ)、同年の7番人気3着のレッドアヴァンセ(母父ダンシングブレーヴ)など母父に欧州の血を持った馬の好走が多い。その他の好走種牡馬をみてもハービンジャー、メイショウサムソン、ステイゴールドなど欧州色の強い血統がずらり。これは末脚自慢のディープ産駒の出走が多いことに加え、中距離レースからの出走馬も多く、米国血統寄りのスピードの持続力勝負ではなく、欧州寄りの瞬発力勝負になりやすいからだろう。

今年も大阪杯や中山牝馬Sなど中距離レースからの出走予定馬が多く、例年通り瞬発力勝負になりそうなここは、欧州の血にフォーカスして注目馬をピックアップしたい。

まず1頭目はディープインパクト産駒のテルツェットだ。2017年以降、父ディープインパクト×母父ノーザンダンサー系の牝馬は芝の古馬牝馬限定レースで、キャリア7戦以内だと【1-3-4-22】(勝率3.3%、連対率13.3%、複勝率26.7%/単回収値17)に対し、10~15戦だと【10-5-4-50】(勝率14.5%、連対率21.7%、複勝率27.5%/単回収値168)という成績を残している。昨年の本レースはキャリア7戦目かつ初GIという舞台で気負いがあったのかパドックからテンション高く出遅れての14着に敗退。しかしその後リフレッシュ放牧を挟んだクイーンSを上がり最速で制しパワーアップを感じさせた。キャリア11戦目で充実期を迎えた今なら、GIでも十分好走圏内だ。

2頭目は、英2000ギニー勝ちのキングズベスト産駒であるミスニューヨークに注目したい。2017年以降、父キングズベスト×母父サンデー系の牝馬は中山で3着以下に敗れた次走が左回りのレースだった場合の成績が、【2-0-2-3】(勝率・連対率28.6%、複勝率57.1%/単回収値147)と好走している。キャリア18戦中16戦が右回りのレースを使っており、初の東京マイルになるが、血統構成的に心配はなさそうで、2走前のターコイズSのような末脚を繰り出せれば一発ありと判断し穴馬候補して挙げておきたい。

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文・中井達也(SPREAD編集部)