■5月8日/明治安田生命J1第12節  柏レイソル 0ー0 浦和レッズ(三協F柏) スコアレスドローとなったこの一戦で、…

■5月8日/明治安田生命J1第12節  柏レイソル 0ー0 浦和レッズ(三協F柏)

 スコアレスドローとなったこの一戦で、一触即発の事態が発生した。それは後半7分過ぎのことだ。
 浦和レッズ・江坂任が好機でカウンターを仕掛けようとしたところ、柏レイソル・椎橋慧也が江坂の足をかけた。倒れた江坂は起き上がるや、足早に椎橋に詰め寄り、両手で強く椎橋を突き飛ばした。その瞬間、両チームの選手が一斉に駆け寄ってきた。

 集まった選手同士での突き飛ばしも見られ、乱闘騒ぎに発生してもおかしくない場面だったが、主審が止めに入ると当時に、両チームのコーチ陣からも「やめろ」「集中!」と声がかかり、“乱闘直前”で踏みとどまった。それでも怒りがくすぶって衝突する選手もいたが、西川周作が止めに入るなどして、やはり乱闘は寸前で回避された。

 昨夏にシーズン途中で柏から浦和に移籍した江坂は、この試合が初めての古巣の本拠地での試合だった。そのため気合が入ったのか、いつも以上に一発のパスを前線に送る場面が見られた。そうした強い気持ちがあったからこそ、椎橋のプレーに対しこうした行為を出してしまったのかもしれない。いずれにせよやってはいけない行為で、イエローカードが提示された椎橋に続いて江坂にもイエローカードが提示された。岩波にも主審から注意がなされたが、イエローカードは2枚のみで騒動は収束された。

■試合終了後に椎橋は江坂に話しかけたが…

 この騒動もあって、後半のアディショナルタイムは6分。両チームともに最後までゴールを狙ったが、ネットを揺らすことはできなかった。試合終了を告げるホイッスルが響き渡ると、椎橋は江坂の元に寄って話しかけたが江坂はこれに応じることはなかった。

 試合結果は痛み分けのスコアレスドローとなり、この騒動も互いにイエローカードが1枚ずつ。喧嘩両成敗のような結果となったが、この光景を見たファン・サポーターはなかなか忘れることのできない異様なものが残ることとなった。


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