男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は大会最終日の8日、シングルス決勝が行われ、第7シードのC・アルカラス(スペイン)が第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)を6-3, 6-1で破り…

男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は大会最終日の8日、シングルス決勝が行われ、第7シードのC・アルカラス(スペイン)が第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)を6-3, 6-1で破り、大会史上最年少で優勝を飾った。アルカラスは大会を振り返り「人生で最高の1週間」と語った。
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アルカラスは準々決勝で第3シードのR・ナダル(スペイン)を6-2, 1-6, 6-3、準決勝で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を6-7(5-7), 7-5, 7-6(7-5)の逆転で破っての勝ち上がり。一方、同大会で2年連続3度目の優勝を狙うズベレフは、準決勝で第4シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-4, 3-6, 6-2のフルセットで下して決勝に進出した。
両者は今回が3度目の顔合わせで、ズべレフが昨年ハードコートで2連勝をしていた。
今季初優勝を目指すズベレフと今季4勝目がかかるアルカラスの一戦は第1セット、アルカラスが第5ゲームをラブゲームでキープをすると、続く第6ゲームをラブゲームでブレークに成功する。アルカラスはこのリードを守り、わずか31分で先取する。
第2セットに入ってもアルカラスの勢いは止まらず、ズベレフにブレークチャンスを与えない安定したサービスゲームを展開。要所でダブルフォルトやイージーミスを犯すズベレフに対して、アルカラスは得意のドロップショットでズベレフを翻弄する。アルカラスはゲームカウント0-1から6ゲーム連取し、試合時間62分で優勝を手にした。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにアルカラスの試合後のコメントを掲載し、「最高の瞬間」と語った。
「このような選手たちに勝てるなんて、最高の気分だ。史上最高の2人の選手に勝利し、さらに世界3位のズベレフに勝ったこと。彼は素晴らしい選手だ。人生で最高の1週間と言えるだろう」
「19歳という年齢が、タフマッチを続けられる秘訣だと思う。体調は絶好調だよ」
「ラファがこのトロフィーを掲げる姿を見て、この瞬間のために頑張ろうというパワーが湧いた」
「最高の瞬間だよ。ここは初めて観戦した大会なので、今日トロフィーを掲げられたことは、とても感慨深い」
アルカラスは今季通算4勝目、大会史上最年少で優勝をおさめた4月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)に続く、マスターズシリーズで2勝目を挙げた。
優勝を争った両者は、8日に開幕を迎えたBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)に出場を予定している。