国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯初日 女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯が5日、茨城GC西C(6680ヤード、パー72)で開幕した。昨季賞金女王の稲見萌寧(Rakuten)は、3バーディー、1ボ…

国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯初日

 女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯が5日、茨城GC西C(6680ヤード、パー72)で開幕した。昨季賞金女王の稲見萌寧(Rakuten)は、3バーディー、1ボギーの70で2アンダー。首位に6打差の7位につけた。ラウンド後の表情も明るく、ドライバーショットに関しては「今季で一番良かったです」と振り返った。昨季までのトレーナーと再契約し、心身ともに充実。残り3日で、首位で8アンダーの山下美夢有を追う。

 稲見はティーショットの手応えを口にした。

「本当に安定していて、無茶苦茶良かったです。なので、(第2打が)フェアウェーから打てていました。ティーショットは今季、一番良かったと思います」

 要因はフィットするシャフトを見つけて、急きょ、前日4日の練習ラウンドから付け替えたからだという。ギア(道具)について、稲見は「100%、いいと思わないと替えない」主義だが、「左にいくミスがないと確信しました。N.S.PROさんのシャフトで、それがハマった感じです」と表現した。

 体の不安要素が取り除かれたのも、プラスに働いた。最近になって昨季までのトレーナーと再契約。今季中は体のケアとトレーニングを指導してくれることになり、「信頼を置いている人なので、安心感が出てきました」。

 さらには、今季最多7325人のギャラリーも後押しになった。稲見は昨夏の東京五輪銀メダル獲得で、ゴルフファン以外の知名度もアップ。「特に子供たちから覚えてもらって、応援されるようになりました」と喜んでいたが、「こどもの日」のこの日も子供たちから応援を受け、「すごく楽しかったです」と声を弾ませた。

 今季は出場9戦中トップ10入り3度。優勝がなく、波に乗れていない感があるが、ようやく復活の兆しだ。首位とは6打差も、難しくスコアの動きやすいコースだけにチャンスは十分。稲見が虎視眈々と頂点を狙う。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)