「X Games Chiba 2022 Presented by Yogibo」BMXフリースタイル フラットランド種目がZOZOマリンスタジアム(千葉県千葉市幕張)にて大会初日である2022年4月22日(金)に開催され、日本人選手からは早…

「X Games Chiba 2022 Presented by Yogibo」BMXフリースタイル フラットランド種目がZOZOマリンスタジアム(千葉県千葉市幕張)にて大会初日である2022年4月22日(金)に開催され、日本人選手からは早川起生が金メダル、佐々木元が銅メダルを獲得した。

日本初開催となった今大会だが、X Games自体でフラットランド種目が開催されるのはなんと19年ぶりで、待望の同種目復活に世界中のBMXライダーたちが注目する世紀の一戦となった。

今回の競技フォーマットはトーナメントのバトル方式。各ライダーの持ち時間は90秒でトリック・ルーティーンを見せている間のみ持ち時間がカウントダウンされていく形で、ライダーたちが持ち時間の中で見せた最高難易度のトリック・ルーティーンを比較し評価するベストトリック採用方式での一発勝負となった。

なお日本人選手からは内野洋平選手、佐々木元選手、早川起生選手という日本のBMXフラットランド界を牽引する3名が招待選手として出場した。

以下は、今大会最注目の決勝戦と3位決定戦の大会リポート。

急遽出場となった早川起生が返り咲き優勝。出場の裏に隠されたある選手との固い約束とは。

今大会は世界大会優勝経験者を含むベテランライダーたちが中心に招待され、決勝はその招待選手8名にて世界最高峰の戦いが繰り広げられた。


早川起生(photo by Hikaru Funyu / ESPN Images)

そんな世界の頂点を決める戦いで、名だたる強豪を抑え見事金メダルを獲得したのは今大会最年少選手の早川起生。早川は今大会にはリザーブ選手として招待されていたため出場予定では無かったが、出場選手であったカナダのジーン・ウィリアム・プレボーストがコロナウィルス陽性者になってしまったことから繰り上げで急遽出場が決まった。

大会3日前に出場が決まり、複雑な心境で当日に向けて調整する中で、早川はプレボーストから直接メッセージを受け取り、彼の分まで全力を尽くすことを約束して大会を迎えた。

スピン系のリアトリックを得意とする早川は、ペグではなくペダルを軸とする高難度の技をいくつも詰め込んだ長いルーティンをメイクし決勝へ駒を進めた。決勝では1回戦目で世界のエースと呼ばれる内野洋平を破ったアレックス・ジュメリンと対峙。


アレックス・ジュメリン(photo by Jason Halayko / ESPN Images)

フロントトリックを強みとするジュメリンは、「ウィップラッシュ」や「ノーズマニュアル」を組み合わせてコンパクトにペグとペダルの使い分けながら高難度の技で早川を翻弄するも、早川は終始自分のペースを保ちながら大技「サーカス」を発展させた高難度トリックをメイクし見事金メダルを獲得。ジュメリンは銀メダルとなった。


佐々木 元 (Hikaru Funyu / ESPN Images)

3位決定戦では佐々木元とマティアス・ダンドワによるバトル。フラットランドとストリートの技をミックスし、フロント・リア関係なくスピン系の技を得意とするダンドワに対して、佐々木は持ち前のフロントトリックで高難度の技を連発。自身のオリジナル技 「元スピン」と複数のオリジナルトリックを組み込んだロングコンボをメイクし見事ダンドワを下し、銅メダルを獲得した。


マティアス・ダンドワ(photo by Naoki Gaman / ESPN Images)

優勝者コメント


早川起生(photo by Hikaru Funyu / ESPN Images)

早川 起生 選手
「金メダルを取ることができてすごく嬉しいです。欠場になった選手の代わりに急遽出ることになりましたが、彼の分まで頑張りたいと思って臨みました。元々補欠ではあったんですが、いつでも出場する心構えで準備をしてきましたし、練習量では誰にも負けないくらい取り組んできたつもりです。

また19年前の前回のX Gamesでは僕の憧れているライダー(サイモン・オーブライアン)がチャンピオンになったこともあり、「次のX Gamesでは僕が優勝したい」という思いを持ちながら今まで練習してきました。実際に出場して望んできた結果を残すことができて本当に嬉しいですし、自分がこのメンバーの中でライディング出来たことを誇りに思います。

これからはみんなの憧れのライダーになることはもちろん、またBMXのトリックも自分の活動も常にオリジナルを目指して頑張ります。」

大会結果


左からジュメリン、早川、佐々木の順
(photo by Brett Wilhelm / ESPN)

優勝 早川 起生 / 日本
準優勝 アレックス・ジュメリン/ フランス
3位 佐々木 元 / 日本 所属:鎌ヶ谷巧業
4位 マティアス・ダンドワ / フランス
5位 テリー・アダムス / アメリカ
6位 ヴィキー・ゴメス / スペイン
7位 ヴァロ・ヘルナンデス / スペイン
8位 内野 洋平 / 日本 所属:ベンヌ

大会概要

⼤会名称 : 【X Games Chiba 2022 Presented by Yogibo】 
開催期間 : 2022年4月22日(金)~24日(日)- 3日間 –
※詳細は公式HPをご覧ください。
大会会場:ZOZOマリンスタジアム (千葉県千葉市美浜区美浜1)
主催:X Games Japan組織委員会(株式会社XGJ、エックスモバイル株式会社、株式会社イープラス、株式会社ライブエグザム、株式会社CB、株式会社グッドスマイルカンパニー、株式会社J-WAVE)
主管:千葉市
後援:千葉県、千葉県教育委員会、一般社団法人ワールドスケートジャパン、一般社団法人日本スケートボーディング連盟、一般社団法人全日本フリースタイルBMX連盟、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会、一般社団法人TEAM JAPAN MX PROJECT、日本テレビ
協賛:Yogibo、Monster Energy、HUF 、X-mobile、ヒト・コミュニケーションズ、ムラサキスポーツ、講談社
協力:X Games Japan 千葉後援会、TOKIO インカラミ、読売新聞社

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