「サッカーで勝つにはお金がかかる」 2日未明、ジェフ千葉がクラブ公式ウェブサイトで「最後のオシム語録」を電撃掲載。その内容がサッカーファン・サポーターを中心に衝撃を与えている。この語録は昨年、30周年記念事業としてオシム氏本人へ佐藤勇人C…

「サッカーで勝つにはお金がかかる」

2日未明、ジェフ千葉がクラブ公式ウェブサイトで「最後のオシム語録」を電撃掲載。その内容がサッカーファン・サポーターを中心に衝撃を与えている。この語録は昨年、30周年記念事業としてオシム氏本人へ佐藤勇人CUOがインタビューを行った際の言葉なのだとか。

クラブ公式ウェブサイトでは「ここにご紹介いたします。私たちがオシム氏からいただいた最後の言葉です。オシムさん、心よりご冥福をお祈りいたします。」と綴られ、最初で最後、最新のオシム語録がベールを脱いだ。

「日本のみなさん一人ひとりにあいさつしたいが、日本は人口が多すぎる。よろしくといっているうちに舌が伸びてしまうかもしれない。
ジェフはジェフだ。本来はJ1にいるのがふさわしいチームだ。どうしたらそこに戻れるのか、考えなければ。そのためには、チーム経費をできるだけ少なく、チームのクオリティをできるだけ高くしなければならないが、両立は簡単ではない。ぼやぼやしていると、給料の高いチームに移りたいと言い出す選手が出てくるかもしれない。残念ながら、サッカー界全体がお金に買われてしまったような状態だ。サッカー界が大地から離れて、ふわふわ浮き上がっている状態なのが心配だ。サッカーで勝つにはお金がかかるようになってきている。しかし大半のチームにはそんなに資金はない。」


「よいアイデアを実行するにも先立つものが必要だ。しかし、そこで大切なことは、どんなポストについていても、明日の世界がどうなるのかを常に考えて、そなえることだ。 過去のことは過去にすぎない。くよくよしても仕方がない。しかし、明日のことを考える時に、過去の失敗の例を振り返ることは役に立つことがある。とくにサッカーのレベルアップをめざす時にはそうだ。」

「サッカーには金がかかるようになった。日本のサッカー界も同じだ。そう感じるだろう。この前のオリンピックも、そのための国際会議も、莫大なお金が使われた。 使ったお金は返さなければならない。そのためには稼がなければ。大事なのはアイデアをだすことだ。頭を使うことだ。さまざまなアイデアを出すことが革新につながる。もちろん全部のアイデアが採用されるわけではないが、未来を予測して、それに見合ったアイデアを出すことが大切だ。 一歩一歩、進んでいくしかない。」

【イビチャ オシム元監督の訃報に接して】と綴られたクラブ公式Twitterでは「2003年から2006年まで監督を務めたイビチャ オシム氏が、5月1日にご自宅のあるオーストリア・グラーツにてご逝去(享年80歳)されました。ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。」ともシェアされた。

文/スポーツブル編集部