過去10年、天皇賞・春の1番人気馬は【3-2-0-5】。昨年2着だったディープボンド、2019年と20年で連覇を果たしたフィエールマンなど、近5年は1番人気馬が必ず連対している。しかし、2016年以前を見ると、連対馬は06年の勝ち馬ディープインパクトまで遡らなければならず、3着内でも08年のアサクサキングスまで。このように本来、1番人気馬の信頼度はそこまで高くない。
好走馬の共通点を探ると、前走日経賞惜敗組の逆襲が目立つ。昨年のワールドプレミアが日経賞3着から優勝、20年はスティッフェリオも同3着から11番人気2着、14年のフェノーメノは同5着から天皇賞・春連覇の巻き返しに成功していた。
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また、近走不振だった長距離実績馬の復活も多く見られる。13番人気ながら2着に激走した16年のカレンミロティックは前年の天皇賞・春で3着に好走しており、14番人気で大波乱を演出した12年の勝ち馬ビートブラックも3歳時に菊花賞で3着の実績があった。
今年の天皇賞・春はディープボンドが頭ひとつ抜けた人気となっているが、伏兵陣も多士済々。前走日経賞惜敗組か近走不振だった長距離実績馬から長打砲を狙ってみたい。
■ヒートオンビート
好位から進めた前走の日経賞では、直線で渋太く脚を伸ばしたもののタイトルホルダーとボッケリーニを捕えきれず3着まで。先着を許した2頭はいずれも最内をソツなく立ち回っており、本馬の道中のロスを考えれば勝ちに等しい内容だったと言える。重賞タイトルこそまだないが、GII・GIIIでは【0-2-2-1】と相手関係や馬場を問わず崩れない安定感も評価していい。
初めて3000m超のレースに出走するが、これまでのレースぶりからスタミナは豊富なので心配はいらない。また今回の出走メンバーを見るとタフな流れになりそうで、長くいい脚を使えるタイプなので展開もフィットすると見た。
最後まで集中力が持たず、それが勝ち味に遅い一因ではあるが、今回はレースでメンコを着用。ガラリ一変までありそうで、日経賞惜敗組が今年も波乱を演出する。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。