前週優勝のポタポワにストレート勝利を果たした大坂現地4月29日、「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/WTA1000)シングルス1回戦、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の大坂な…

前週優勝のポタポワにストレート勝利を果たした大坂

現地4月29日、「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/WTA1000)シングルス1回戦、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の大坂なおみ(フリー/世界ランク36位)は、予選勝者のアナスタシア・ポタポワ(同78位)に6-3、6-1で勝利。記者会見では、「今日の試合は少し簡単に思えたかもしれませんが、頭の中では常に調整していました。でも、今日は楽しかったですよ(笑)」と手応えを口にした。

【動画】“スマイル”を見せた大坂なおみと1回戦ハイライト

対戦相手のポタポワは、前週WTA250イスタンブール大会(クレー)で優勝したばかり。ところが「知らなかったのですが、彼女は前週優勝していたようで、(勝てて)とても良かったと思います。彼女はとても自信を持っていますね。2セットで勝てたわけなので、私にとって本当にいいスタートになったと思います」と大坂は、知らずに戦い抜いた様子。それでも「今年は1週間早く来て、レッドクレーで練習している」と語るとおり、難しい局面でも、集中力を高めて乗り越え、ストレート勝利を果たしている。

また大会前、WTAが“クレーキング”ラファエル・ナダル(スペイン/男子世界ランク4位)のプレーを参考にしていると紹介していたが、それについては“回り込みフォアハンド” だと口にしている。

続く2回戦で第13シードのアナスタシア・パブリチェンコワ(同15位)とサラ・ソリベス・トルモ(スペイン/同47位)の勝者と対戦する。

以下は、記者会見での一問一答である。

Q. クレーは苦手と言われていますが、試合はどうでしたか?

「そうですね、正直、もっと自分にポジティブでいようと思っています。今年は1週間早く来て、レッドクレーで練習しているので、もっといい成績を残せるように、自分にチャンスを与えようと思っています。
知らなかったのですが、彼女は前週優勝していたようで、(勝てて)とても良かったと思います。彼女はとても自信を持っていますね。2セットで勝てたわけなので、私にとって本当にいいスタートになったと思います」

Q. 試合前、あなたとチームは手を繋いでいるシーンを見ました。試合前のルーティンですか?どんな意味があるのでしょうか?

「2020年のUSオープンの頃からやり始めました。ただ、私の場合は、祈るという感じではなく、自分が感謝していること、チームがここにいることに感謝していること、そういうことを話しています。ただ感謝の気持ちみたいなものですね」


全体的に見れば、自分に対して
そんなに厳しいことは言えないと思います

Q. 練習で取り組んできたことは、試合では生かされましたか?

「第1セットはちょっと不安定な感じでした。やりたいことは分かっているけど、また落ち着かないというか。でも、2セット目はうまくいったし、6-0で勝てた可能性もあったと思います。リターンの時に、いくつかミスをしたけど、全体的に見れば、自分に対してそんなに厳しいことは言えないと思います」

Q. 大会前の記者会見で、試してみたい技や新しい技があるとおっしゃっていました。奏功した感じですか?

「マッチポイントで何をやったかわかりますか? という感じです。(ラファエル・)ナダルやイガ(・シフォンテク)もそうですが、バックハンドで打つところをフォアハンドで打つんです。回り込むタイミングも、本当にクールだと思っています。クレーコートで活躍する選手の多くがそうしていると思うので、自分もそうできるようになりたいと思います」

Q. この大会では準々決勝(2019年)まで進んだことがあるので、相性の悪い大会ではないと思います。ここで新たな章を迎える感じでしょうか?

「クレーが芝より難しいとは思っていません。私にとっては、芝が一番怖いかも。でも、もちろん、毎年新しいものが出てくるし、新しい選手も出てきて、それを見るのは本当に素晴らしいことです。準々決勝に戻るのがそんなに簡単だとは思わないけど、できるはずだと感じているし、一試合一試合、努力を続けていくつもりです」

Q. マドリッド、ローマ、パリと6週間にわたるクレーシーズンのフル参戦となります。

「自分としては印象的ですね」

Q. この6週間をいい状態で過ごすために、どんなことを心がけていますか?

「私の場合は、セラピストと週に一度話をすること、友人ともっと話すことですね。もちろん、彼らも忙しいので、話し過ぎないようにしています。それと、街を散策していますね。去年のマドリードは、本当に何もせず。ホテルの部屋にいただけでした。今は散歩します。ヴィンテージショップやスニーカーショップがたくさんある、とてもクールなエリアを見つけたんです。今、いる場所はいいなと思っています」

Q. 気になるのですが、ここ数日、コーチでも選手でも、戦争の話が多いです。そういうのを感じますか?

「正直に言うと、私はあまり多くの選手と話をしていないので、ヨーロッパ勢のコミュニティがあっても、私はその中に入っていないんです。だから、彼らが本当に厳しい話をしているのかもしれませんが、親戚の知り合いもいないので、ニュースで知るくらいですね。本当に大変なことだと思っています」

Q. 今日は楽しくゲームをすることができましたか?

「そうですね、今日は本当に楽しかったです。でも、クレーコートでプレーできること、そしてその瞬間をあたりまえだと思わないようにしたいです。正直に言うと、センターコートでプレーしていることにとても驚いています。今日の試合は少し簡単に思えたかもしれませんが、頭の中では常に調整していました。でも、今日は楽しかったですよ(笑)」