今週は阪神競馬場で天皇賞・春(芝3200m)が行われる。
「ゆっくり下る」淀名物の下り坂はなく、今年も直線急坂の阪神芝で施行。データがどこまで活用可能かという懸念もあるが、血統や脚質などリンクしにくいファクターはできるだけ省くようにした。
データで紐解く今年の天皇賞・春。過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに、有力馬と穴馬候補を紐解いていく。
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■ディープボンドを後押しする「馬券内率75%」データ
昨年のこのレース2着馬・ディープボンド。その後は海外遠征を経て有馬記念2着、阪神大賞典連覇とパワーアップが顕著な1頭だ。積み重ねた実績から1人気濃厚だが、引いてしまった枠順は大外の8枠18番。この試練をクリアすることは容易ではないと思われるなか、同馬の長距離適性が活きるデータを発見した。
・年齢4歳で天皇賞・春 2着内だった馬の翌年成績【3-0-0-1】
キタサンブラックやフィエールマン、フェノーメノらが該当するデータ。経験値が求められる長距離戦において「4歳で連対」というハードルを越えることは難しいが、それを乗り越えた先には「翌年の好走」というご褒美が与えられているようだ。斤量58キロに慣れていない馬が多いなかにあって、この馬の斤量58キロ時成績は【1-1-0-0】。死角らしい死角は見当たらない。
■タイトルホルダーにのしかかる「馬券内率ゼロ」データ
菊花賞は圧巻の逃げ切り勝ち。4歳世代の筆頭格として春の盾奪取を狙うのがタイトルホルダーだ。本レースの前哨戦・日経賞は単勝1倍台に応える勝利。阪神芝内回りも経験済みとなれば極端に評価を落とす必要はないのかもしれないが、気がかりなデータを見つけてしまった。
・古馬芝GIIを1人気で逃げ切った馬の次走成績【0-0-0-5】
ミッキーアイル、エイシンヒカリ、ビッグアーサー、アエロリット、ジャックドールが該当。2012年以降のこのデータにおいて、いずれもGIで徹底マークを受けたことで馬券外に敗れてしまった。内枠を引き当てた菊花賞時との比較で、8枠16番は逃げ馬のタイトルホルダーにとってマイナス。当時とは立場が違う点に気を留めたいところだ。
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▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2022天皇賞・春編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。
















