先頭・福田が初球を叩き右前打「他の選手も『いける』と感じたのでは」■ロッテ 6ー3 オリックス(24日・京セラドーム) …
先頭・福田が初球を叩き右前打「他の選手も『いける』と感じたのでは」
■ロッテ 6ー3 オリックス(24日・京セラドーム)
オリックスは24日、京セラドームで行われたロッテ戦に3-6で敗れた。悔しい敗戦となったものの、前回対戦で完全試合を許した佐々木朗希投手から5回まで6安打を放って、2点を奪うなど本拠地で意地を見せた。オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した新井宏昌氏は「敗れはしたが、佐々木朗希から点を奪ったことは今後に繋がる」と評価した。
流れを変えたのは迷いなきスイングだった。初回、先頭の福田周平は初球の159キロを完璧に弾き返す右前打で出塁。打者52人連続アウト、17イニング連続無安打だった佐々木朗の記録を初球でストップさせた。
初回は3安打を放ちながらも無得点に終わったが、毎イニング出塁して佐々木朗にプレッシャーをかけ続けた。新井氏は「先頭打者がバットの芯で捉えた。いきなり出たヒットで他の選手も『いける』と感じたのではないでしょうか」と、切り込み隊長のファーストスイングがチーム全体に勇気を与えたと見た。
前回の対戦では日本タイ記録の19奪三振を喫し、無安打無得点の完全試合を許した。ZOZOマリンスタジアム特有の強風も重なり、達成された“偉業”だが、新井氏は中嶋監督が現役時代に味わった経験も大きいと見ている。
「完全試合をやられたのは事実だが、マリンは特殊な球場なので参考外と思っていい」
1995年4月21日のロッテ戦では野田浩司氏が日本記録となる19奪三振をマーク。この時に野田氏とバッテリーを組んでいたのが中嶋監督だった。新井氏も当時オリックスの打撃コーチを務めており、ベンチから目の当たりにした奪三振ショーを「強風もあって直球はスピンが効く、フォークもより落差が増していた。ここは特別な球場だと感じていたが、中嶋監督もそれは分かっていたと思う」と語る。
この日は“マリンの風”とは違って、風の吹かないドーム球場。「完全試合をやられたのは事実だが、マリンは特殊な球場なので参考外と思っていい。前回のことは極端に言えば忘れてしまってもいいのでないでしょうか。京セラドームは切り替えることができる球場だったのも大きかったかもしれない」。“千葉の朗希”とは違う印象を持って対戦できたことが大きいと見ている。
試合には敗れたものの、5回には吉田正が左中間へ適時二塁打を放つなど、佐々木朗から2点を奪った。「しっかりとタイムリーで点を取ったことは今後に繋がる。相手の印象も変わってくる」と新井氏。難攻不落だった剛腕攻略の糸口は徐々に見えてきたかもしれない。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)