フューリーがホワイトに6回TKO勝ち、強烈アッパーから挑戦者を「押し出し」 ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチは23日(日本時間24日)、王者タイソン・フューリーが挑戦者ディリアン・ホワイトとの英国対決を6回TKOで制し、王座防衛…

フューリーがホワイトに6回TKO勝ち、強烈アッパーから挑戦者を「押し出し」

 ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチは23日(日本時間24日)、王者タイソン・フューリーが挑戦者ディリアン・ホワイトとの英国対決を6回TKOで制し、王座防衛に成功した。最後は強烈な右アッパーから両手で突き飛ばすようにダウンを奪い、豪快な決着。ボクシングファンは「なんという押し出し」「突き飛ばしによるダウン」と“決まり手”に驚いている。

 ウェンブリースタジアムで9万人の度肝を抜く決着だった。6回、終始主導権を握っていたフューリーは強烈な右アッパーを顎に打ち込んだ。ダメージを負ったホワイトの足が止まる。次の瞬間だ。フューリーは両手で突き飛ばすように相手を押した。すでに戦意を失っていたホワイトはそのまま仰向けに倒れ込んだ。昏倒した挑戦者はダメージが色濃くTKOに。スタジアムに衝撃をもたらした。

 米興行大手「トップランク」公式ツイッターが速報した決着シーンには「強烈なアッパーカットだ」「最高のKO」「歴史に残る一撃」「レベルが違う」と右アッパーに衝撃を受けたほか、試合前の計量で114.9キロだったホワイトを突き飛ばしたシーンに注目したファンも。「ホワイトは押し出されたね」「なんという押し出しだ」、日本人からも「効いた後の突き飛ばしによるダウンでした」との声が上がっていた。

 これで32戦32勝(23KO)1分け。デオンテイ・ワイルダー(米国)との名勝負を演じるなど、ヘビー級戦線で無敗を誇ってきた33歳は試合後に引退を示唆。恒例の熱唱パフォーマンスも披露した。母国のスタジアムでフューリー劇場を演じ、熱狂を巻き起こした。(THE ANSWER編集部)