【イングリッシュ・プレミアリーグ アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッド 2022年4月23日(日本時間20:30キ…

【イングリッシュ・プレミアリーグ アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッド 2022年4月23日(日本時間20:30キックオフ)】

 勝ち点57で5位のアーセナルと、同54で6位のユナイテッド。

 チャンピオンズリーグの出場権は4位までに与えられ、現在の4位はアーセナルと同じ57ポイントのトッテナム。アーセナルは欧州最高峰の戦いに加わるため、ユナイテッドは何がなんでもヨーロッパの舞台から脱落しないため、互いに勝たなければならないビッグマッチとなった。

 出産したばかりの子どもを亡くした悲劇に見舞われたクリスティアーノ・ロナウドも、この試合で復帰。

 試合はいきなり動く。

 キックオフから僅か2分、アーセナルが左サイドからクロスを入れると、エリア内でユナイテッドのラファエル・ヴァランとアレックス・テレスがまさかの2連続空振り。流れたボールをコントロールしたブカヨ・サカが狙いすましたコントロールショットを放つと、ダビド・デ・ヘアが片手でビッグセーブ。

 しかし、それで弾いたボールを左サイドバックながらしっかり詰めていたヌーノ・タバレスがゴール。アーセナルが早々に先制した。

 7分にはアーセナルサポーターから、悲しみを抱えながらピッチに復帰したクリスティアーノ・ロナウドに対して連帯を示す拍手が送られたが、試合は一向に落ち着かない。

 8分には接触プレーでサカが倒れ込み、9分にはアーセナルのゴールキーパー、アーロン・ラムズデールがパスミス。ゴール正面からブルーノ・フェルナンデスがシュートを打ったが、ガブリエル・マガリャンイスが懸命に伸ばした足がボールの軌道を変え、これは僅かに枠の外へ飛んだ。

■互いに決定機を迎え合いながら、試合は落ち着かずに進んだ

 その後も、ディオゴ・ダロトのミドルシュートがクロスバーを直撃したり、セドリック・ソアレスがジェイドン・サンチョを食い止めた際にハンドの疑惑が生まれたり、エディ・エンケティアがデ・ヘアとの1vs1を決めきれなかったり、と互いに決定機を迎え合いながら、試合は落ち着かずに進んでいく。

 すると27分、マルティン・ウーデゴーアがエリア手前から意表を突く縦パスを入れると、エリア内でサカが潰されながら繋ぎ、最後はエンケティアが今度こそのゴール。

 アーセナルがリードを広げたかと思われたが、ゴールチェックでエンケティアの肩がオフサイドラインを越えていたことが判明しノーゴールに。

 しかし、ノーゴールになったことで今度は1つ前のサカが潰されたプレーがVARの対象に。オンフィールドレビューの結果PKに相当すると判断され、サカがきっちり決めきって正真正銘の2-0となった。

 点差が開いたことでアーセナルが落ち着いた試合運びを見せるようになるかと思われたが、再開間も無くロナウドがゴール。流れは依然として不透明のまま、互いにバタバタし続けて前半が終了した。

 試合が落ち着かなかったのは、互いにサイドの攻防が攻撃側優勢になったことが大きかった。

 アーセナルは人数をかけて崩しにかかるが、ユナイテッドは守備の連携がなく人につく形になり捕まえきれず。

 ユナイテッドは個の力で強引に突破を図るが、アーセナルの両サイドバックはそれを止めることができず。

 と互いに守備に不安を抱えていた。

 アーセナルは冨安健洋がベンチに戻ってきており、この日の守備のウィークポイントの修正としてうってつけの存在だった。しかし、ハーフタイムには交代せず。両チーム共に同じメンバーで後半を戦うことになった。

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