明日24日は阪神競馬場で安田記念の前哨戦となるマイラーズC(GII、芝1600m…
明日24日は阪神競馬場で安田記念の前哨戦となるマイラーズC(GII、芝1600m)が行われます。元々阪神芝1600mを舞台に創設されましたが、施行場所が年によってコロコロと変わる重賞として知られ、2011年までは基本的に阪神芝1600mで行われてきました。
2012年以降は京都芝1600mに落ち着いたものの、京都競馬場の大規模改修工事により、昨年と同様に今年も阪神競馬場で開催されます。そのため今回は阪神競馬場改装後となる2006年以降の阪神芝1600m重賞の過去データを基に、気になる騎手データを見ていきます。
主な集計対象レースは桜花賞、阪神JF、朝日杯FS、チューリップ賞、阪神施行時のマイラーズC、アーリントンCです。
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■阪神芝マイル重賞なら岩田康誠騎手の複勝率に注目
今年のマイラーズカップに騎乗する騎手の中で2006年以降阪神芝マイル重賞で騎乗経験があるのは14名。各騎手の騎手データは次の通りです。

[2006年以降]阪神芝1600m重賞の騎手別成績
「うーん…」と唸らずにはいられないデータが算出されてしまいました。
阪神芝マイル重賞で高めの連対率を記録しているC.ルメール騎手、横山武史騎手、石橋脩騎手、横山典弘騎手、M.デムーロ騎手が残念ながら不在。将棋で例えると飛車角落ちのようなデータとなってしまいました。
人気以上の着順を記録している騎手は多いものの、やはり一桁の連対率では心もとないものがあります。そこで今回は複勝率も考慮して各騎手を見ていきます。
複勝率を重視した場合、人気薄の馬で面白そうなのが複勝率26.8%を記録する岩田康誠騎手です。1番人気時【0-0-0-3】というデータも見当たりますが、2009年のマイラーズCは9番人気のスマイルジャックで3着、2011年のマイラーズCでは14番人気のクレバートウショウで2着、2015年の桜花賞では5番人気のレッツゴードンキで1着と、伏兵馬に跨った際は怖い騎手です。
さらに岩田康誠騎手のデータを細かく見ていくと、【岩田康誠騎手】×【継続騎乗時】は【2-3-6-20】連対率16.1%、複勝率35.5%と数値が上昇します。加えて当日【2番人気から5番人気】に推された際は【2-0-5-5】連対率16.7%、複勝率58.3%と大きく複勝率が上昇しますね。
先述のレッツゴードンキの桜花賞がこのパターンで、継続騎乗かつ人気も条件を満たすようならここでも注意が必要でしょう。
今年のマイラーズCで岩田康誠騎手が跨るのが昨年の覇者ケイデンスコール(牡6、栗東・安田隆行厩舎)。前日11番人気のため5番人気以内の条件を満たすのは難しそうですが、昨年の優勝馬がこの人気なら押さえて損はなさそうです。
■最も軸向きなのは川田将雅騎手
続いて集計期間内に阪神芝マイル重賞で11勝を誇り、連対率23.4%、複勝率37.5%と数値も優秀な川田将雅騎手について見ていきましょう。同騎手は2019年以降に8勝と目覚ましい活躍をしています。
今年に入っても7番人気のスターズオンアースで桜花賞を制すと、先週のアーリントンCも1番人気のダノンスコーピオンで見事に勝利。また【川田将雅騎手】×【ディープインパクト産駒】は過去【6-2-1-8】連対率47.1%、複勝率52.9%と数値が一気に跳ね上がります。
2014年の桜花賞を制したハープスター、2017年の朝日杯フューチュリティSを優勝したダノンプレミアム、2021年の阪神牝馬Sを勝利したデゼルらがこのパターンに該当しますね。さて、今年のマイラーズカップで川田将雅騎手が跨るのがディープインパクト産駒のファルコニア(牡5、栗東・高野友和厩舎)。近3走馬はリステッド競走で惜敗が続く同馬ですが、熱いパターンに該当する以上、軸候補として考えてみたいですね。
以上、阪神芝1600m重賞の過去データを基としたマイラーズカップの気になる騎手データでした。データ注目騎手として数字が最も優れる川田将雅騎手を推奨いたします。
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著者プロフィール
伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部 秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。