【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・4/16 アーリントンC(GII…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・4/16 アーリントンC(GIII・阪神・芝1600m)

 中団を追走したダノンスコーピオンが直線で馬群を割って伸び、タイセイディバインに競り勝って1番人気に応えました。

 母レキシールーはカナダ産馬で、現役時代に同国の三冠レースのひとつクイーンズプレートを牡馬相手に勝ったほか、ハリウッドダービー(米G1・芝9ハロン)ではカリフォルニアクロームの2着と健闘。同国の年度代表馬に選出されました。

 ケイアイファームが100万ドルで購買し、わが国における初年度の種付けから見事重賞勝ち馬を出しました。

 同ファームはかつて、カナダ最優秀古牝馬に3回選ばれた名牝ワンフォーローズを購買し、その子孫からレディアルバローザ、キャトルフィーユ、エンジェルフェイスといった重賞勝ち馬を生産した実績があります。レキシールーはワンフォーローズの再来となるかもしれません。

 ちなみに、同ファームはもう1頭、キャッチアグリムスというカナダ年度代表馬を購買していますが、まだ産駒はデビューしていません。こちらも楽しみです。

 母方にサドラーズウェルズを持つロードカナロア産駒は、サートゥルナーリア、パンサラッサ、キングオブコージ、キングエルメスといった活躍馬が出ています。

 父ロードカナロアは基本的にはスピード型の種牡馬ですが、この配合は中距離をこなすタイプが目に付き、産駒の平均勝ち距離は1672mと、同産駒全体の1484mを大きく上回ります。ダノンスコーピオンは現状マイル戦がベストですが、2戦目に芝1800mの萩S(L)を勝っており、ゆくゆくはもう少し長い距離で活躍する可能性もあるでしょう。

◆今週の血統Tips

 皐月賞の回顧で新種牡馬の成績について触れましたが、2着イクイノックスの父キタサンブラックも悪くない成績です。勝利数は28勝(芝22勝・ダート6勝)と少ないのですが、これは出走数が少ないことが原因で、ドレフォンの447走に対してわずか211走と半分以下です。

 血統登録頭数がドレフォンの127頭に対し、キタサンブラックは83頭しかいないので、そもそも互角の条件とはいえません。晩成タイプであることも理由のひとつでしょう。

 期待の良血馬がなかなか仕上がらずにデビューが遅れた、といったケースも目につきます。

 それでいて産駒のアベレージは高く、連対率21.8%、1走あたりの賞金額185万円は、ドレフォンの18.3%、166万円をそれぞれ上回ります。1走あたり185万円という数字は、ロードカナロア(212万円)には及ばないものの、モーリス(157万円)、ドゥラメンテ(152万円)、エピファネイア(151万円)、キズナ(149万円)、ヘニーヒューズ(116万円)を上回っています。おそらく晩成型だろうと思われるので、これから成績を伸ばしてくるはずです。

(文=栗山求)