【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・4/17 皐月賞(GI・中山・芝…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆先週の血統ピックアップ
・4/17 皐月賞(GI・中山・芝2000m)
好位を追走したジオグリフがイクイノックスをゴール前で交わし、クラシックの一冠目を制しました。1着馬の父ドレフォン、2着馬の父キタサンブラックはいずれも新種牡馬です。皐月賞終了時点における新種牡馬のJRA勝利数を直近5年間で比較してみると、以下のようになります。40勝以上したものが対象で、カッコ内の数字は、左が芝、右がダートの勝利数です。
1位 キズナ 65勝(43勝・22勝)
2位 ロードカナロア 62勝(52勝・10勝)
3位 モーリス 57勝(43勝・14勝)
〃 ドゥラメンテ 57勝(41勝・16勝)
〃 ドレフォン 57勝(15勝・42勝)
6位 エピファネイア 45勝(39勝・6勝)
7位 ヘニーヒューズ 40勝(5勝・35勝)
※ヘニーヒューズは輸入後の国内産初年度を対象
ドレフォンは57勝なので、昨年のモーリス、ドゥラメンテと同数。優秀な成績といえるでしょう。芝とダートの内訳を見ると、ドレフォンはダートの勝利数(42勝)が芝(15勝)の3倍近くあるので、基本的にはダート向きの種牡馬であることが分かります。
キズナ、ロードカナロア、モーリス、ドゥラメンテ、エピファネイアは、いずれも芝の成績がダートを圧倒しており、ドレフォンとはタイプが異なります。ダートの勝ち星が芝を上回っているのはヘニーヒューズと同じですが、同馬ほどダートに偏っているわけではないので、“配合次第で芝の大物も出せるパワー型の種牡馬”という評価が適切でしょう。クロフネに近いポジションです。
皐月賞にはもう一頭デシエルトというドレフォン産駒が出走していましたが、ジオグリフともども「ドレフォン×キングカメハメハ×サンデーサイレンス」という配合で、血統構成の8分の7が同一です。
両馬とも母方の奥にノーザンテーストとガーサントが入っており、厳密にいえば共通する部分はもっと多いのですが、とりあえず「ドレフォン×キンカメ×サンデー」が芝の大物を出す方程式と考えていいでしょう。母アロマティコはクイーンC(GIII)2着、エリザベス女王杯(GI)3着などの成績がある活躍馬です。
◆今週の血統注目馬は?
・4/23 福島牝馬S(GIII・福島・芝1800m)
福島芝1800mに強い種牡馬はディープインパクト。2012年以降、当コースで産駒が20走以上した57頭の種牡馬のなかで、連対率26.5%はナンバーワン。
当レースにはサンクテュエールとサトノダムゼルの2頭が登録しています。
前者は昨年の当レースで10番人気ながら3着。その後の4戦は馬券内に入っていませんが、前走の京都牝馬S(GIII)は5着と悪くない競馬だったので、そろそろ……という感触もあります。
後者も新潟記念(GIII)5着の実績がある実力馬ですから侮れません。
(文=栗山求)