光が見えない。阪神は12日の中日戦(バンテリンドーム)に1―2の逆転負け。4番・佐藤輝明のソロアーチも飛び出したが、大幅な打線組み換えも効果なく、終盤にリリーフ陣がつかまる最悪の展開。これで借金は12まで膨れ上がった。開幕後、未だ1勝と泥沼のチーム状況をめぐって、大幅な改革が求められている。
この日の打線は不動のリードオフマンだった近本に代わり、1番に島田を抜てき。山本、ルーキーの豊田も今季初めてスタメン起用した。何とか空気を変えたいという必死な首脳陣の思いは伝わってきたが、1番に入った島田は4打数無安打、得点は佐藤輝のソロアーチによる1点のみとつながらなかった。
一方、注目を集めたのは1点をリードした8回の場面。ここで矢野監督は6試合無失点と好調な湯浅を送り出した。しかし一死からビシエドに左翼線二塁打を許すと、続く阿部に中前同点打を献上。さらに一死一、三塁からは若手の石川昂に左前勝ち越し打を浴びてKOとなった。フォークを多投したことで中日打線に狙い撃ちされたことも響いた。
試合後の矢野監督は8回の継投の場面について「(先発・西勇の)球数も増えていたしね。(イニングの)途中から湯浅というよりも、頭からいった方がいいんじゃないかなということで」と振り返ったが、すべてが裏目に出ることが今の阪神の流れの悪さを示している。打線の組みかえに関しても「何かが変わるのであればやっていきたい」と言葉を絞りだしたが、上がり目もなかなか見つからない現状に頭を抱えている。
開幕15試合を経過し、わずか1勝は話題の新庄ハムの勝ち星より少ない。チーム防御率、打率ともにリーグワーストの成績が今の苦境を示しているが、手をこまねいてもいられない。
「こういった状況になると行われるのがコーチ陣の入れ替えです。違った視点を持つコーチが入ることによってチーム状況が好転することもある。そういったことを考慮しつつ、戦力補強にも目を配っていくことになるのではないでしょうか」(放送関係者)
てこ入れが必要とされる打撃陣、ミスが目立つ守備担当コーチなどが入れ替えの対象として浮上している。
何ともかみ合わない戦いが続いていることで熱狂的で知られる虎ファンのストレスも頂点に達している。「何かしらの策をフロントが取らないことには、先の甲子園のような光景が続くことになるのではないかと心配されています」(同)
完封負けとなった10日の広島戦では試合後、挨拶を行うナインに対し、ファンから怒号が飛び交い、応援グッズが投げ込まれる異常事態となった。15日からは同じく本拠地甲子園で、巨人との3連戦を控える。伝統の一戦で再び無様な姿をさらすようであれば、どんな事態を迎えるのか、今から心配されている。
今はとにかく勝ち星が欲しい。ナインの力をあわせて2勝目をもぎ取りにいく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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