高野連、またか。
春のセンバツ高校野球に出場した近江(滋賀)が5日、地元の彦根市に準優勝報告を行った際、人気ゆるキャラ「ひこにゃん」と一緒に記念撮影した写真について、日本高校野球連盟(高野連)から許可が出ず、市は公式SNS掲載を見送った。高野連の対応に批判が殺到し、2日後に高野連は急転して問題ないという見解を出し、SNS掲載が容認されたという騒動があった。
近江は校長と多賀章仁監督、山田陽翔主将らが同市役所を訪問。補欠校から史上初の準優勝という快挙をたたえ、市は「ひこにゃん」をサプライズで登場させた、という経緯だった。記念写真の掲載について、市から学校を通して高野連に確認したところ「商業的な利用を禁じる日本学生野球憲章に抵触するおそれがある」と通達があったという。
同市の担当者らによると「市だけでなく、日本中に感動を与えてくれた近江ナインに対し、喜んでもらいたくて、ひこにゃんの登場は学校側に知らせず、市が企画したものでした。結果的に、あだになってしまった」と落胆したという。高野連は一度NGを出した後、同校にヒアリングを重ね「PRに利用される可能性があると思ったが、商業目的にはあたらない」と撤回したが、状況を確認して判断すれば、今回のような混乱を招かずに済んだ。
とにかく、世間との「ズレ」が目立つ高野連。センバツの不可解選考でも、大きな波紋を呼んだ。昨秋の東海大会で準優勝してセンバツ当確とみられていた聖隷クリストファー(静岡)が落選し、ベスト4だった大垣日大(岐阜)が選出されたことに対し、高野連への批判が集中。署名運動がおこり、ダルビッシュなど多くのプロ選手も異をとなえる騒動に発展した。落選に泣き崩れた聖隷クリストファーは、再出発を図った春の静岡県地区予選で常葉大菊川に0対10の7回コールドで初戦敗退した。
同じ落選組でも、対照的だったのは近江だ。昨秋の近畿大会8強入りで当落線上だったが、センバツには選ばれなかった。ところがセンバツ出場するはずだった京都国際がコロナ感染拡大の影響で出場辞退となり、代替校として出場が決まったのが初戦の2日前。エース山田を中心に決勝まで駆け上がり、SNSでは「高野連の見る目がないことを近江が証明してくれた」といった投稿が相次いだ。
高野連の判断が、世間とはかけ離れていることがこの数か月だけでもいくつも露呈した。ひこにゃんの公式フェイスブックには、近江との記念写真が無事に掲載された。「応援したんだよを直接伝えられてよかったね、ひこにゃん」。添えらえたメッセージに、高野連は何を思うだろうか。
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