スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/5月6~13日/賞金総額592万4318ユーロ/クレーコート)の女子シングルス3回戦で、土居美咲(ミキハウス)がソラナ・シルステア(ルー…

 スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/5月6~13日/賞金総額592万4318ユーロ/クレーコート)の女子シングルス3回戦で、土居美咲(ミキハウス)がソラナ・シルステア(ルーマニア)に5-7 6-3 1-6で敗れた。

 第1セットはワンブレークずつで5-5まで競りながら、最後にブレークを許して5-7で振りきられた土居。第2セットは相手のミスに乗じて6-3で取り返したが、第3セットでは、甘い球を逃さず攻撃してくるシルステアのハードヒットにやや圧倒され、1-6で落とした。

「相手のサービスがよく、なかなかブレークするチャンスがなかった。逆に第3セットでは、自分のサービスゲームでフリーポイントがなく、セカンドサーブを叩かれたり、読まれてしまっていたと思う。またおそらくショットが浅くなったりと、いい球がいっていなかったので、相手に余裕をもって打たれていた。もっとスピンを利かせたいい球を打てていれば違ったかなと思う」と土居は試合後、こう分析した。

 昨年のローマ以来のクレーでのベスト8はならなかったとはいえ、土居はここ1、2年、クレーでコンスタントにいい成績を挙げており、今回はトップ10選手を倒すという収穫もあった。

「クレーシーズンは一年で1、2ヵ月と少ないので、毎回クレーで戦うときは新鮮な気持ちで挑めている」という土居にとって、クレーは好きなサーフェスになりつつあるという。

 また土居は今回、いい形で戦えたきっかけとなった出来事に、先週のプラハの1回戦で起きたカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)との対戦を挙げた。

「最初、0-6 0-3とリードされてしまったが、1ゲーム取れたことからリズムが生まれ、自分のやりたいテニスが少しずつできた。結局、第2セットも5-7で取られて負けはしたが、自分のよさを出すことができたので、そういう意味でいいリズムをつかむきっかけになったと思う」と土居は振り返った。

 特に今年、ここまであまりいい成績が出ていなかっただけに、「その意味でこの大会がいいきっかけになり、いい感触もつかめたので、これから成績も求めていきたい」と土居は言う。ローマ、全仏と、そのチャンスはまたすぐそこに迫っている。(テニスマガジン/Tennis Magazine)

※写真は「ムトゥア マドリッド・オープン」の3回戦でソラナ・シルステア(ルーマニア)にフルセットで敗れた土居美咲(ミキハウス)(写真は1回戦でのもの)

Photo: MADRID, SPAIN - MAY 06: Misaki Doi of Japan in action against Madison Keys of USA during day one of the Mutua Madrid Open tennis at La Caja Magica on May 6, 2017 in Madrid, Spain. (Photo by Julian Finney/Getty Images)