一度定着したイメージがなかなか払拭できないのは、みなさんの職場でも、プロ野球界でも一緒のようです。

 巨人のイメージといえば「他球団の活躍した選手をFAなどのマネーゲームでかき集め、そのせいでせっかく育った若手も活躍の場を奪われ、2軍でやる気を失っている」というものではないでしょうか。

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 確かにそんな時代もあったかもしれません。しかし、それは今では過去の話。ドラフトで獲得した選手がイキイキと躍動していることは見逃せません。中でもドライチがしっかりと中心選手になっている事実は、もっと語られていいでしょう。

 スポーツ新聞の巨人担当記者は言います。

 「2012年からのドラフトでいえば、ここ10年、ほとんどの1位が1軍で活躍しています。12年の菅野投手は絶対的なエースですし、13年の小林捕手は高い守備力はもちろん、グッズの売り上げ的にも上位でチームに欠かせない存在です。14年の岡本内野手は2年連続二冠王と球界を代表する右の強打者。15年の桜井投手は現在こそファームですが、19年には8勝を挙げています」

 決してくじ運に恵まれているとは言えない近年でも「外れ1位」「外れ外れ1位」がきちんと戦力になっている部分も、興味深いと言うのです。

 「16年1位の吉川内野手は創価大・田中正義投手と桜美林大・佐々木千隼投手の『外れ外れ1位』だった。でもふたを開けてみたら、こんな守備範囲の広いセンス抜群の内野手はなかなか獲得できません。17年の鍬原投手も今季は勝ちパターンの中継ぎで使えるメドが立ちました。18年の高橋投手は昨季、チーム内で唯一、ローテを守り抜き、11勝を挙げ勝ち頭になりました。19年の堀田も今季開幕ローテの一角を担い、21年の大勢は開幕から守護神ですよ」


 そうなると、自ずと20年ドラ1の平内投手が「蚊帳の外」になっている現実に直面します。

 「今では2位の山崎伊織投手の方が開幕ローテに食い込み、首脳陣やファンから期待されている。でも平内投手だってこのまま終わる気はないでしょう。『巨人のドライチ』は、やって当たり前。何とか意地を見せて欲しいですね」(前述の巨人担当記者)

 ドラフトは億単位の出費を要する社を挙げての大プロジェクトと考えれば、その1位で獲った選手が働かねば、編成部の面目も丸つぶれと言うものです。

 過去、プレッシャーに押しつぶされ消えていった「巨人のドライチ」は何人もいましたが、今では頼もしい男たちがズラリ。リーグV奪回へ、彼らがチームを牽引できるのか、しっかりと見守っていきたいものです。


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