例年、古馬トップクラスが集結する大阪杯だが、1番人気は現在3連敗中。昨年は1番人気のコントレイルが3着に敗れ、2番人気のグランアレグリアは4着と馬券圏外に沈んだ。コントレイルとグランアレグリアは馬場とお互いの存在を意識するあまり、4角2番手に押し上げるも、最後は脚が上がってしまった。

そこで2着に浮上したのが、道中後方の10番手に待機していた6番人気のモズベッロだった。「両雄並び立たず」のレースにありがちなシーンであり、今年も「2強」の存在が同じ結果をもたらす可能性はある。

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エフフォーリアはジャックドールを楽に逃がすわけにはいかず、レースは3~4コーナーで一気に動き出す。ここで2強に付いていく馬は最後の急坂で失速しまう。

過去5年、5着以内の馬もくまなくチェックすれば、2020年の11番人気4着カデナは4角12番手、19年の10番人気4着マカヒキは11番手、18年の6番人気2着ペルシアンナイトは9番手、同年10番人気4着ヤマカツエースは14番手と、じつは差し・追込脚質の伏兵が掲示板を賑わせている。ジャックドールの存在により盲点となる差し・追込勢が、今回の「穴馬」候補だ。

■キングオブコージ

1月のアメリカJCCで差し切り勝ちを決め、自身2度目の重賞タイトルを獲得。骨折明けとなった昨年の下半期はオールカマーで6番人気9着、中日新聞杯では4番人気5着と人気を裏切る走りが続いていたが、今年初戦で見事に巻き返してみせた形だ。

この馬の持ち味はなんといってもパワーと持久力。後半に11秒台の流れが続き底力が求められる展開となった前走のアメリカJCCでは、3コーナーから捲るように進出を開始すると、直線の急坂でも脚色は衰えることなく最後まで脚を伸ばしていた。また中山で好走したように小回りの競馬も対応可能で、阪神内回りも問題ないタイプ。前走内容は激走の布石で、今回は“2強”がタフな流れを作りそうなだけに、最後のひと踏ん張りから波乱を巻き起こす。

懸念点を挙げるとすればスタートで、ここ最近はゲート内で駐立の悪さが目立ってきている。こればかりはどうしようもないが、パドックや返し馬で当日のテンションを注視しておきたいところだ。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長 元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。