スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/5月6~13日/賞金総額592万4318ユーロ/クレーコート)の女子シングルス2回戦で、第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)がロベル…

 スペイン・マドリッドで開催されている「ムトゥア マドリッド・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/5月6~13日/賞金総額592万4318ユーロ/クレーコート)の女子シングルス2回戦で、第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)がロベルタ・ビンチ(イタリア)を6-3 2-6 7-6(2)で下した。一方、第16シードのサマンサ・ストーサー(オーストラリア)はマリアナ・デュケ マリノ(コロンビア)を6-3 7-5で下した。

 ところで、ハレプは同日の夕方、同胞のイリナ カメリア・ベグ(ルーマニア)と組んだダブルス2回戦で、日比野菜緒(LuLuLun)/アリシア・ロソルスカ(ポーランド)を6-2 7-5で下している。

 第2セット5-2リードから挽回された試合を振り返り、日比野は、「戦術では私たちが上回っていた自信はある。でもあと1ポイントを取る集中力とか、ここぞというときにギアを上げられるところに、ハレプ選手がトップにいる理由があるということを見せつけられた。集中力、必要な場面でどれだけ自分のプレーをアグレッシブにできるかとか、少し差があったかなと思う」と話した。

 日比野はまた、追い上げられミスが出始めたときに「ふたりとも、自分たちが何をしたいかではなく、ミスをしたくないとか、したくないことばかり考え、ネガティブな方向にいってしまった」とも分析。試合後にロソルスカと、「プレー自体は悪くなかったので、私たちのテニスをやり続けられれば問題はない。でも少し集中力が落ちたり、弱気になってしまったりするところは、それぞれがよくしていかなければいけない、という話をした」と明かした。

「彼女(ロソルスカ)は明るく、ポジティブなキャラクターで、プレーでも引っ張ってくれているし、コート外でもお世話になっている。ただ今のところ、試合中に私が言いたいことを3割くらいしか伝えられていない。言語の問題で、彼女が落ち込んできたときなどに、うまく声をかけられないのが今、私が感じている課題でもある」

 こう言う日比野だが、いずれにせよ、非常に気が合っている様子のふたり。昨年のウィンブルドンから誕生したペアは、今後もともに成長していくことになりそうだ。(テニスマガジン)

※写真は「ムトゥア マドリッド・オープン」で単複3回戦に進んだシモナ・ハレプ(ルーマニア)

Photo: MADRID, SPAIN - MAY 09: Simona Halep of Romania in action against Roberta Vinci of Italy on day four of the Mutua Madrid Open tennis at La Caja Magica on May 8, 2017 in Madrid, Spain. (Photo by Clive Rose/Getty Images)